トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99
◆ワシントンでテロ支援国家の再指定をお願いした
横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
皆様、こんばんは。
今飯塚代表が話された内容や私が前回お話したことと一部重複するかもしれませんが、一連の流れを含めてお話をさせていただきます。
アメリカ時間の11月20日に、アメリカが北朝鮮をテロ支援国家と再指定したことで、日本政府、安倍総理が「歓迎する」というコメントを出されましたが、私もその内容についてはよかったなと思いました。
今日の配布資料の冒頭にもありますが、現地時間で9月11日から15日まで、家族会、救う会、拉致議連の国会議員の先生方と訪米してきました。ホワイトハウスの隣にある国家安全保障会議(NSC)や、国務省、国防省、そして上下両院の議院の方にお会いしました。ワシントンの後、ニューヨークの各国の国連代表部も訪問しました。
ワシントンで話をしてきたことで3つのポイントがありました。まず、北朝鮮問題と言っても、世の中が意識している大きな脅威は核問題や弾道ミサイルの問題、安全保障に関する脅威の問題がクローズアップされているけれども、世界各国の視点から見ても、人権問題、拉致問題の解決がされていないことが一番重要で、それを忘れてほしくないということを訴えました。
もう一つは、北朝鮮と付き合うにあたって、交渉そのものはあまり意味をなさない。日朝首脳会談であれ、韓国の太陽政策であれ、米朝の枠組み合意であれ、6か国協議であれ、過去の歴史を振り返ってみた時に、北朝鮮との対話が大事だというトーンで彼らと向き合うと、結果的に核開発やミサイル開発のための時間稼ぎを許してしまうことになるので、アメリカ政府はだまされてほしくないと訴えたのが2つめです。
もう一つは、今日のテーマにもあるように、アメリカが一度やめてしまった北朝鮮に対するテロ支援国家の指定をしてほしいということでした。実際には国連が制裁をしたり、日本を含む各国が制裁したりするなど、各国が独自の制裁をしているものの、やはり象徴的な話かもしれませんが、北朝鮮に対しテロ支援国家の再指定をすることによって北朝鮮を追い込んで、拉致問題の解決に導ける可能性が高いので是非再考してほしいと訴えました。これが3つ目です。
特に私が印象に残ったのは、前にもお話した国家安全保障会議のポッティンジャーという比較的私と年齢が近い部長です。「トランプ大統領が娘さんや家族を愛しているようにうちの両親も娘を愛しているんだ。ところが40年間会えていない。この残酷な現実を知ってほしいし、それを大統領に伝えてほしい」とお願いしました