トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99
◆オセロで言うと四隅を全部取った
横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
一方で私たちが恐れているのは、私たちは被害者の会であって圧力団体でも政治団体でもないんです。そうしたテロ支援国に指定してほしいという政治的なことを言うために私たち家族会が活動をしているわけではなく、家族や姉や子どもたちを救うためにしていることを、どうか誤解していただかないようにお願いしたいと思います。
今回アメリカが再指定したことによって、北朝鮮に方針転換をしてもらうことを期待したいのと、飯塚代表がお話されたように、北朝鮮が暴発する可能性は否定できないという意味で、日本は対抗策というか、防衛策を具体的に練って国民の安全保護をしっかりしいてほしいなと思っています。
よく集会で西岡先生もお話されますが、北朝鮮と日本との戦いと言っても、一進一退なんです。日本が時々優勢の時もあれば、北朝鮮が優勢の時もある。今は、アメリカがテロ支援国に再指定することによって、オセロで言うと、だいぶ我々が勝ちにきている。しかも四隅を全部とったという感じがあります。
だからいくら彼らが抵抗してこようが、日本もしくは世界各国の圧力が彼らにどんどん強まって、向かっていくだろうと思います。それゆえに彼らが方針転換をしてほしいと思っています。
この中で私が国際的に気を付けなければならないこと、そうしてほしくないと思うことは、こうした国際連携やアメリカの今回の決断を乱すような動きが起こらないでほしいと思っています。
例えば、国の名前は挙げませんが、人道支援という名目で数百億円のお金や物資を北朝鮮に提供することによって、制裁の枠組みを壊すようなことをしてほしくないと思っています。
なぜなら人道支援というのであれば、北朝鮮が一発の中距離弾道ミサイルを撃つのに40億から70億円かかると言われています。長距離弾道ミサイルを撃ては700億円から800億円かかると言われています。
一発の発射実験をやめれば、十分な食糧を与えることができるんです。だから他国が人道支援の名のもとに、国際協調を乱してまで人道支援する必要はないだろうと思っています。ここをどうやって防ぐかが、日本政府も含めて国際協調の枠組みをしっかり守ってほしいなと思います。