トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99
◆北朝鮮の家族への工作には気を付けたい
横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
日本の中では、毎度同じことを言いますが、国内でできることは他にないんでしょうかということです。法執行の厳格化を安倍総理もするとうかがっていますが、拉致の実行犯や幇助者を一人として日本は捕まえていないんです。法律がないのでできないのであれば、何のために議員がいるんですかということになりますから、立法化してでもそういった人間を検挙、逮捕できるような姿勢を見せてほしいと思います。
また、我々として、個人として気を付けなければならないのは、こういう局面においては、北朝鮮の工作がかかる可能性が高いんです。我々をうまいこと乗せて、懐柔策に出ようとする流れが来ないとは限らないので、その流れに絶対乗ってはいけないということを、しっかり考えていきたいと思います。
またこれは政治家の方なのか、工作員なのか、組織なのか個人なのか分かりませんが、例えば私たちは拉致被害者の救出という一点で活動しているんですが、横田家の問題で言うと、「ウンギョンちゃんと会わせるからどうだろう」と、枝葉の問題でこの問題をすりかえてしまうような動きをする個人や団体があるとすれば、そういう妨害工作はやめてほしいと訴えたいと思います。
これは要注意の問題で、おじいちゃん、おばあちゃんを利用してウンギョンちゃんと会わせることでめぐみの救出問題をなくそうとする工作活動が過去にもありましたし、これからも起こるリスクが高いんです。他のご家族もそうですが、乗らないように気を付けていかなければと思っています。
日本政府は解決のための具体的な交渉をしていかなければいけないんですが、「交渉のための交渉」は無益、無意味であることをしっかり受け止めて、彼らが「もうまいった」、「返すからどういう交渉ができるんだ」と言うためのプロセスを政府が描いて、解決してほしいと思います。以上です(拍手)。