救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99



◆トランプ面会で認定被害者以外にも3人が会ったことの意義は大きい

西岡 力(救う会会長)
 また今のご質問について一つだけ。今回トランプ大統領と面会したのは家族会のメンバーです。家族会のメンバーには政府認定以外の人も入っています。寺越事件の家族3人は家族会のメンバーです。政府は認定していませんが、家族会のメンバーということで政府は差別をしていません。
 つまり今回日本政府は、認定被害者だけを会わせたのではなく、認定していない人も同席させたのです。日本政府の方針は、「認定の有無に関わらず全被害者の救出」です。
 寺越さんたちは残念ながら発言の機会はなかったのですが、寺越さんたちがそこにいたということは大変大きな意味があったのではないかと思っています。
 元々認定されて然るべきと思っていますが、被害者の家族が選択しているのは認定されないでその代り北朝鮮に自由に往来することですから、それを政府が邪魔していいのかということもあります。
 家族会に入っている3人は、お父さんのことを考えていますが、前提としてお父さんはなくなっており、拉致現場でなくなったのか、救出された後病気でなくなったのか分からず、遺骨を返してほしいという問題です。
 これは政府の拉致解決の定義の2番目の「真相の究明」に入るので、それを求めているわけです。一方、寺越武志さんはまだ北朝鮮に生きていて、お母さんとは会える状態です。それをどう考えるかということもあります。
 そういうことを踏まえた上で、ほぼ認定被害者と同じ扱いを政府はしているのではないかと私は思っています。それは国際社会に対して、認定被害者以外にもいることを事実上示したことで、あまりマスコミは注目しませんでしたが、私は「なかなかやるな」と実は思っていました。
 「認定の有無に関わらず全員助ける」というのが政府の方針で、これは第二次安倍政権になって初めて入った方針です。それまで政府は明確にそういうことを言っていませんでした。文書としてですね。言葉では言っておられたと思いますが。これは古屋大臣の時に作っていただきました。
 我々も「全被害者の一括帰国」は絶対降ろしてはならないと思っています。今の情勢を分析する中で今日そのことにも触れたいと思っています。


  
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