トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99
◆バイク対ダンプカーのチキンレース バイクがバズーカ砲を持てば
西岡 力(救う会会長)
では私が今の状況をどのように分析するのかという話をします。
ご承知の通り、今トランプ大統領と金正恩氏のチキンレースが続いているわけです。チキンには英語で臆病という意味があり、どちらが臆病かというレースです。崖に向かってバイクを走らせて、どっちが先にブレーキをかけるかというようなこをする。
それだけでなく、同じ道路のこちら側と反対側から車が走ってくる。どっちが先にブレーキをかけるかというのもチキンレースの一つです。今まさに、金正恩氏とトランプ大統領は、ブレーキをかけないでどんどん迫ってきているという状況です。
私がそう言ったら、島田洋一教授は、「それは違う」と。どう違うのか聞いたら、「トランプ大統領はダンプカーで金正恩はバイクだ(笑)。ぶつかったら金正恩が死ぬだけでダンプカーは傷もつかない。そういうレースだ」と。
しかし、そのバイクが今バズーカ砲を持とうとしている。バズーカ砲を持たしてしまったら、バイクがぶつかる前にバズーカ砲を撃ってダンプカーが吹っ飛ぶかもしれない。そういうチキンレースが今行われている状況です。
トランプ大統領は繰り返し、「アメリカの安全を守る」と言っています。韓国の国会の演説でも、「アメリカの都市を金正恩が核で脅かすのは許さない」と言っています。
しかしそれが今目前まで来ています。特に今年の夏に起きたことは大変危機感を強めざるをえないことです。まず7月に「火星14」という大陸間弾道弾の発射実験が2回ありました。これはロフテッド軌道という意図的に高高度に撃ち、成功しました。
これを通常軌道で計算し直すと、だいたい1万キロくらいになる。これはロサンゼルス、サンフランシスコまでは届く。アメリカの西海岸まで届くミサイルをほぼ持ってしまった。