トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99
◆あと何回核・ミサイル実験を成功させればいいのか
西岡 力(救う会会長)
北朝鮮がいつになったらアメリカ本土まで届く核・ミサイルを持つのか。あと1年かかるのか、数か月かという議論がよくあります。それは実はあまり正確ではない。あと何回実験を成功させればいいのかです。
「火星14」はロフテッド軌道では成功させましたが、まだ通常軌道では打っていません。実は「火星12」というミサイルがあります。これはグアムに届き、多分アラスカには届くのではないかと言われています。5月にロフテッド軌道で打って成功しました。そして8月と9月に通常軌道で打ちました。それが日本を飛び越えたのです。日本を飛び越えるというのは日本を狙ったものではなく、グアムやアラスカを狙うものです。それは成功しました。
北朝鮮の「中央通信」や「労働新聞」を読んでいると、5月の「火星12」の時は「試験発射」でしたが、8月と9月の「火星12」の発射は、「発射演習」でした。試験が終わって、実戦配備されて演習しているのです。これは彼らが言っていることで嘘の可能性もあるんですが、報道ではそうなっています。
そして実際に「火星12」の9月15日の通常軌道での実験は成功しました。だからグアム、アラスカには届きます。アラスカにアメリカのMD、ミサイル防衛システムがあります。人はあまり住んでいませんが、MDを狙えるという意味があります。またアラスカにもグアムにも米軍基地があります。
着々と力をつけている。つまり、どんどん車は接近してきている。ではあと何回実験をすればということですが、様々な変数があり、私も軍事の専門家ではないのでかなり大ざっぱな言い方です。それは分かりやすく説明するためで、拉致問題を考えるためにも必要なので大ざっぱに言います。