トランプ大統領面会報告と緊迫する北朝鮮情勢-東京連続集会99
◆新たな段階に入った拉致問題
西岡 力(救う会会長)
こういう状況を拉致問題にどう利用するのかというのが我々のテーマです。去年9月に北朝鮮が核実験をっした時に我々は、このままいったら核問題の嵐の中で拉致救出の旗が飛ばされてしまうのではないかと、強い危機感を持ちました。
そこで、「新たな段階に入った拉致救出方針」という運動方針を出して、今は核問題と拉致問題を切り離して、拉致問題を最優先で、先に解決してほしい。そのためにかけている制裁の一部を、被害者が全員帰ってくるのなら降ろしてもいいという運動方針を立てました。
拉致最優先でやってほしい、核と拉致と一緒にしたら、北朝鮮は最後の最後まで、体制の根幹に核問題を置いていますから、戦争直前までいかないといけない。アメリカは核を最優先にしていますから、一緒になったら拉致が飛ばされてしまうかもしれない。
でもアメリカだって、ウォームビアさんという学生を取り戻す秘密交渉をしていたんです。核問題がある中でも、自国民保護の交渉は別だとアメリカの国務省は言っています。日本もそうしてほしい、と。
そのためには、核問題も日本にとって絶対譲れない問題ですから、先ほど言ったように、アメリカまで届く核・ミサイルを持ってしまったら、日本の安全は危機となりますから、アメリカと歩調を合わせて核・ミサイルを持たせないということについては、努力をする。