国際セミナー「緊迫する北朝鮮情勢のもとで拉致被害者救出を考える」全報告
◆討論のはじめに
西岡力(救う会会長) 改めて登壇された各党代表の先生方を紹介します。自民党山谷えり子先生(拍手、以下略)、公明党竹内譲先生、立憲民主党長妻昭先生、希望の党松原仁先生、日本維新の会清水貴之先生
その他出席議員
自民党=江藤拓、遠藤利明、神山佐市、北村誠吾、木原誠二、木原稔、櫻田義孝、高木毅、長尾敬、古屋圭司、牧島かれん、牧原秀樹、三ツ林裕巳、簗和生、山田賢司、山田美樹、井上義行、衛藤晟一、北村経夫、滝波宏文、塚田一郎、中西哲、中野正志、古屋圭司、舞立昇治、和田政宗、公明党=濱村進、谷合正明、三浦のぶひろ、維新の会=柿沢未途、笠浩史、渡辺周、無所属=松沢成文
西岡力(救う会会長) 私は鹿児島の増元るみ子さんのお母さんの通夜に行きました。救う会の平田隆太郎事務局長は、ジェンキンスさんの通夜、告別式のため、今日ここにおりません。
増元信子さんの通夜の時、家族の方からこういう話がありました。「人権週間の時に逝った。最後に、この問題があるんだということを、最後の力を振り絞って今日の通夜の席になった、と増元さんのご家族が言っておられました。
その思いを無にしないように、今の国際情勢をきちんと見て、何ができるのか、どうすればいいのかについて、専門家の立場から討論をしていきたいと思います。今日は韓国から、10年ぶりくらいだと思いますが、韓国を代表するジャーナリストの趙甲済(チョウ・ガプチェ)先生が来てくださいました(拍手)。
趙先生は、10年前、「なぜ韓国では拉致問題に関心がないのですか」という質問に対して、「それは誤解だ」と言われた。実は、『月刊朝鮮』の編集長をされていた時、我々家族会、救う会ができる前に、宮崎などに行かれて、辛光洙(シン・ガンス)事件等を取材して、日本人拉致があるという大きな論文を書いたりされていました。
韓国に教えられて、めぐみさんの拉致も明らかになりました。大韓機事件も韓国の捜査で明らかになりました。韓国が拉致問題を取り上げることについては先に行っていたんですが、金大中政権以降、韓国社会がおかしくなってしまった。
それまではそうではなかった、ということがあり、そして今の韓国はもっと問題があることも踏まえて、そのことも「激動する北朝鮮情勢」の一部ですが、お話をお聞きしたいと思います。
もう一人、ワシントンと東京を行ったり来たりして、ワシントンの目から北朝鮮情勢を見て、また我々が訪米した時には、ずっと陰からサポートしてくださって20年経ちますが、古森義久さんに来ていただきました(拍手)。
拉致問題の立場からは私がパネリストになります。ここからは救う会副会長の島田洋一さんに司会をお願いします。