国際セミナー「緊迫する北朝鮮情勢のもとで拉致被害者救出を考える」全報告
◆自信を持って嵐の中に突っ込んで行きたい
西岡 力(救う会会長)
緊迫していることは間違いないです。特に直視しなければならないのは、彼らは広島の10倍の威力を持つ核爆弾を持ったことです。これは地震波から簡単に言えることです。我々は広島でも長崎でも大変ひどい目にあった。その10倍の力を彼らは今持っている。持たせてしまった。
それがアメリカに届く完成直前まで来ていて、トランプ大統領は絶対持たせないと言っている。これが米朝のチキン・レースですが、中国も今アメリカの側に立ちつつあって、金正恩を追い込んでいる中で、拉致問題をどう解決するのか。
とにかく大嵐が来る。今も来ています。2年間で30回もミサイルを撃って、3回も核実験をしたんですから、安倍総理大臣も所信表明演説で、「日本の安全保障環境は戦後最も厳しい」と言った。国会で総理大臣が、「最も厳しい」と言ったんです。
しかし、その後で「拉致問題は絶対解決する」と言っている。みんなで知恵を絞って、安倍さんが船長の日本丸が北朝鮮核問題の嵐の中に年末から来年にかけて入っていく。
アメリカのこともまた古森さんに教えてもらいながら、趙甲済先生にも韓国の状況を教えてもらいながら、被害者全員をどう安全に取り戻すかについて、知恵を絞って、その時正しい判断ができるように政府にお願いしたいし、我々国民運動も緊張感を持って、一日一日を過ごしていきたいと思っています。
向こうで待っている人たちがいます。曽我さんは金丸訪朝の時、テレビで見ていたと言いました。日本人の政治家が来たのだから私のことが議題になっているはずだと思ったそうです。同じことを今の被害者の人たちが思っているのは間違いない。彼らを絶望させないためには、我々は絶対あきらめてないんだと、日本人は怒っているんだと、こんなひどい人権問題はないという声を挙げ続けるしかないと思っています。
を挙げ続けてきたからここまで来れた。そういう自信を持って嵐の中に突っ込んで行きたいと思います。ということで、「緊迫する情勢のもとで拉致被害者救出を考える」セミナーをこれで終わりたいと思います。ありがとうございました(拍手)。
以上