家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢-東京連続集会100
◆結果を出すまでは私たちはあきらめない
飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
みなさんこんばんは。いつも拉致問題解決のために色々とご心配をしていただき、大変ありがとうございます。色々なことを考えて行動し、失敗しとやってきましたが、やはり結果がでないとだめというのが当然の判断です。
私たちは昨年、「本年中の解決を」という大きなスローガンを立てて活動してきました。今まで北との交渉の中では、お互いの要望をうまく取り出しながらという、いわゆる見返り的な話がなかなかできなかった。しかし、そういうことも取り入れながら北との実質的協議を引き出すことを狙ってやってきました。
家族会・救う会ではそういうことも狙いながら、なんとか北を引っ張り出そうという意気込みでやってきました。昨年後半、終盤には北朝鮮情報がけっこうあったんです。その意味では、その勢いを今年も続けてやっていこうというのが今年の方針で、「これ以上待てない!政府に今年中の全被害者救出を再度求める!」と、「再度」という言葉を使いました。
これでいいということはないわけで、結果を出すまでは私たちはあきらめないという強い態度を示したものです。もう一つは、「これ以上待てない!」とありますが、これは現実にそういう事態が出てきています。
人間生きていれば、1年ずつ歳を取ってだんだん衰退していくのは仕方がないことですが、我々は救出活動をしており、北朝鮮にいる被害者は助けを待っている。そういう過程の中では酷な1年であるわけです。実際に、ご承知の通り、ジェンキンスさんが亡くなり、増元るみ子さんのお母さん(信子さん)が亡くなりました。
これは誰々が病気したとか亡くなったという単純な問題ではなく、そういうことが起きてしまったということは大変責任がある問題なんです。時の経つ重みは、国会議員の先生方も政府もそうですが、あらゆる役割を担って頑張っていただいている人たちも、この時の重み、過ぎ去っていく重みを感じとってもらいたい。
40年も家族と離れて平気でいられますか、ということになるわけですよね。なぜそうなってしまうのかということも、反省点の一つです。「あの時こうやっておけばよかった」という反省点がたくさんあります。そういうことも踏まえて、
「今年はこれ以上待てない!」ということです。