家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢-東京連続集会100
◆動きがある今、それをてこしにして
飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
北にいる人の状況は、なかなか鮮明にはつかめないですが、あの厳寒の地でどうしているのかということも、情報が入れば、そういうこともかみしめながら、もっともっと強く活動につなげていこうということにもなります。
今年はそういう意味では、「もう後がない」のは当然です。しかし、拉致問題に関する情報、情勢がけっこうあるんですね。ですから、そういう「緊迫する情勢をてこにして、救出のための実質的協議を行いなさい」というような要請をしました。
こういう話題がある時こそ拉致問題の解決に結び付けられるような形ができるはずなんです。2年くらい前は、なんにも動きがなく、なんにも動かない。どうなっているか分からないという状態でした。そういう状態なら我々もどうやればいいか迷ってしまうわけですが、ことが起こればそれをてこにして、拉致問題解決のための協議にどうやって結び付けていくかという、直接的な対策が打てるわけです。
去年から今年にかけて、日本人拉致問題についての話題はかなり盛り上がっていました。一つは国連の人権理事会で、はっきりと北朝鮮による拉致が人権問題の最たるものだとなりました。 アメリカのトランプ大統領も国連の場で大いに追及してくれました。これはかなりインパクトがあったかなと評価されていますが、あれだけはっきりと言ったことがない状態もありました。
従って、各国のマスコミも、その影響を受けて色々な動きをしてくれましたし、何よりも国連としてはっきりとあのような態度をとったことは、北朝鮮に対する色々な制裁、圧力につながるはずなんです。
安倍総理が北朝鮮に対して強い制裁をということで今やっていますが、それも圧力につながると考えています。
日本国内でも、この問題をもっと具現化しなさいという動きがかなり出てきました。色々な啓発活動がありますが、その後どうやって具体的な動きが生まれてくるのかも見つめながら、進めていきたいと思います。