家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢-東京連続集会100
◆ブルーリボン普及とアニメ学校上映拡大を
西岡力(救う会会長)
その後に書いてあることは、「緊迫する情勢をてこにして、救出のための実質的協議を行え!」に対応するものです。「緊迫する情勢」は不利だけではない。有利な局面もある。それは北朝鮮の情勢、北朝鮮をめぐる国際社会の動きなどです。これについては後で話します。
「家族会は安倍晋三総理との面会を求める」は、1月21日に決めたのですが、1月25日の夜、総理との面会が実現しました。
その下に、「ブルーリボン普及とアニメ学校上映拡大を今年の重点運動とする」ということで、そのためには今飯塚さんもおっしゃいましたが、地方議員の先生や知事にも協力を求めようということで、2月8日に地方議員全国協議会の松田会長に会いに行きました。松田先生は神奈川県議ですので、横田早紀江さんと一緒に行きました。お父さんがデイケアに行っている時間でした。切実な家族の思いを聞いていただき、是非一緒に今年戦ってほしい、と。
特に全国の地方議会で「アニメめぐみ」を、県や市町村がどれくらいの比率で、それぞれの学校で上映しているかデータを取って、もっとやってほしいということを先生方からも言ってほしいという話をしました。
また、2月9日には知事の会の会長である上田埼玉県知事にお会いしました。埼玉県ですので飯塚代表に行っていただきました。上田知事は、知事になる前の国会議員の時から拉致議連の副会長で、ほんとうに親身になって、「何か本当にできないかねえ」と同じ気持ちでいてくださいます。
ビデオのことや、例えば北朝鮮人権週間の間、県庁の職員全員がブルーリボンバッジを付けるというアイデアはどうでしょうか、とか。人権週間は国が決めた法律だから、強制にはならないのではないか。もちろん本人の意思が最後にはあるけれど、そういうことを検討してもらえないかという話もしました。
2月14日には、自民党の拉致対策本部会合があり、家族会・救う会の運動方針を議題にして、我々の話を聞いてもらい、自民党として何ができるのかという議論がありました。
自民党は一昨年、追加制裁のためのプロジェクトチームを作って13項目を打ちだし、それがほぼ実現して、去年追加制裁は実現したがまだ拉致被害者は帰ってきていないから何ができるかを考えるプロジェクトチームができて、新13項目を出して、それが実現しているかどうか政府に対して点検作業をしたんですが、また1年経ったのだから、もう1回今何ができるかを考えることになった。
家族会・救う会が「再度」お願いをしているのだから、与党として今年中に実現するには何ができるのかを検討してほしいというようなことを話してきました。プロジェクトチームをまた再開する方向でという返事をいただいています。
また飯塚さんからお話があったビデオやブルーリボン運動のことを言ったら、アニメだけでなく劇「めぐみへの誓い」ももっとやれと国会議員の先生たちが役人に向かって、「いくらかかるのか」などと言っていました。
そういう啓蒙活動の面でも、できる限りのことをやるということでやっていきたいと思っています。皆さんにもお願いしたいのは、ブルーリボンをもっともっと付ける運動にご協力をしていただくことです。
関西のある信用金庫は、かなりの数を買ってくれて色々な所に配ってくれています。ある国会議員の先生は、自分のパーティでお土産の代わりにこれを配っておられます。是非、色々知恵を絞ってやっていきたいと思います。