家族会・救う会の「今後の運動方針」と北朝鮮情勢-東京連続集会100
◆アメリカは北朝鮮の人権侵害をアピールしつつ、接触は避けた
西岡力(救う会会長)
もう一つ。ペンス副大統領は、平昌に出発する前、アメリカの記者団に、「私は今回、北朝鮮という国がいかに悪辣な国であるかをアピールするために行く」と言ったと聞いています。
オットー・ワームビアさんという、北朝鮮で捕まって拷問で植物人間状態になった青年。拷問を受けたかははっきりしていませんが、元気だった青年が植物人間になり、北朝鮮が言う通りウイルスは何も発見されず、帰国後死んでしまった。そのお父さんをわざわざ一緒に連れて行った。
それから脱北者者の人権活動家、コッチェビ(浮浪児)出身で、お腹をすかせて北朝鮮の線路に寝ていて、足を切断してしまって、お父さんが作った松葉杖をついて中国大陸を横断して逃げてきたという人権活動家。これはトランプ大統領が一般教書演説をした時傍聴席にいた人ですが、その人などにペンス副大統領は会っています。
平昌の近くに天安艦という韓国の駆逐艦で、北朝鮮の魚雷で沈められたものを展示してあるんですが、そこにも行って、北朝鮮の軍事攻撃を見てアピールしていますが、そのことを韓国のマスコミは一切報道しませんでした。
また安倍総理は、金永南(キム・ヨンナム)常任委員長に、機会を見て、レセプションが終わった直後に、秘書と一緒に取り囲み、横に椅子を持っていって座って、10分近く、核のことと拉致のことを言った。10分しか時間がなかったけど核問題、拉致問題を言ったのに、10時間一緒にいた人が何も言わなかった。しかし、そういうことも韓国のマスコミは報道しなかった。だから隣の国から王女様が来て平和になったと思っちゃうんです。