チャンス到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!緊急集会
◆今回のチャンスを逃がしたら大変なことになる
飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
みなさんこんばんは(拍手)。まさに今日のテーマにあるように、「チャンス到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!」。今の時期を考えれば、もうこの一言に尽きますね。
ご承知の通り、北朝鮮を取り巻く色々な情勢、情報がこのところ頻繁に流れてきています。目的は核の拡散防止につながるということでしょう。私たちにとってはそれも大事ですが、今生きて帰りをずっと待っている我々の同朋である被害者、これを早く助けなければいけないんですね。
そういう意味で、すべての情報を拉致被害者の帰国に結び付けて考え、行動していきたいなと思います。このところ、米朝首脳会談が考えられている。南北首脳会談が決定した。そして突然、金正恩は中国に行って色々な会談をしている。
日米首脳会談を4月に行うこともはっきりしています。
これはそれぞれ目的があるんですが、私たちはどんな状況下にあろうとも、どんな課題がそこにあろうとも、拉致被害者の帰国については絶対譲れません。今まで長い間活動をしてきましたが、実際には結果が出ていない。大変残念なことです。
今回はそうはいかないというチャンスなんですね。このチャンスをものにできなかったら大変なことになります。不利な情報、条件もチャンスととらえて、帰国にどう結び付けるかを具体的に考えて、判断して、行動する。これに尽きます。
従って、北朝鮮にこの問題をさらにぶつけて解決するためには、日本の力も当然ですが、トランプ大統領との日米会談にも期待があります。トランプさんが「拉致被害者の帰国に全力を尽くします」と約束したことが果たせるチャンスだと我々には見えます。
その意味で、日米首脳会談の時に、日本国としても強い態度で当たるけれども、トランプ大統領としても、日本政府との約束、我々との約束があり、今回は単に拉致問題で話したというだけではだめなんです。
拉致問題を考えろと言えば、「はいそうですか。今考えています」ということでは全くだめで、如何に被害者を帰国させるかについてトランプ大統領に強く言って、北朝鮮に向けてそういう言及をはっきりしてもらう。いつ返すかと、そこまで確認しないと、今まで長い間大変な苦労をしましたが、まただまされるということにならないように、私たちもあらゆる所にお願いをして、その動きを注視していきたいと考えています。
この気持ちは、単に論議だけではなく、いつまでにどうするという約束をトランプ大統領としていただいて、それと全く同じ動きがとれるかどうか。これもかぎです。
少なくとも今置かれている状況から、日本が置いてきぼりにされる懸念があります。絶対そういうことがないように、日本が抱えている拉致問題は既になされている調査なども含めて、被害者が待っていることははっきりしているわけですから、いつ返すかを論議の焦点にしていただきたいと思います。
単に、「今調査をしています」、「調査報告を書いています」、「ストックホルム合意の経過を今整理しています」、そういう話はもういらないんです。
私たちの課題は、「被害者はいつ帰ってくるの」、これだけなんです。それに向けて日本政府も安倍総理大臣も、トランプ氏との約束を踏まえて、今度だけは具体的に被害者の帰国を迫る。
これはトランプ大統領もそうですが、当然ながら北朝鮮に強い態度で迫っていかなければ、単に「分かりました」、「踏み込んでやっています」と言うだけではもう許されません。多分国民の皆様もそうだと思います。
こんなに長い間努力して結果がまったく出ない。こんなに悔しいことはないと思うんです。悔しいというか、被害者がかわいそうで、「本当にいつ帰れるの」という人たちがものすごい数いると思います。そういう意味で、今回のチャンスを逃がしたらこれは大変なことになるとも考えています。
ですから今回の日米、中朝、南北会談などを全部含めて、拉致被害者の帰国という課題に結び付けて是非具体的な助けの手立てを出してほしいし、その通りの活動をしていただきたいというのが、今日私たち家族は、これが最終決断だ、これを除いては後がないという思いで今日来ました。
明日安倍総理にも会ってこういう話をします。直に話をして、直に回答をいただきます。
噂か何か知りませんが、日朝もあるんだという話もありますが、それは大きな流れの中で決まっていくと思います。少なくとも日本だけがかやの外というのは絶対あってはならないことだと思います。ありがとうございました(拍手)。
西岡 すべてのことを拉致被害者の帰国に結びつけるよう努力してほしいということでした。その先頭に立っていただいている国会議員の先生方がかけつけてくださいました。
今日の集会は拉致議連も主催者に入っていただいています。その拉致議連を代表して、会長代行で元担当大臣の古屋圭司先生に一言お願いします(拍手)。