チャンス到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!緊急集会
◆制裁は有効だった
松原 仁(希望の党拉致問題本部長、元拉致問題担当大臣)
今日は緊急集会に、この問題に対して強い関心と、何とかしなければという強い思いを持っておられる方々が、急遽ののよびかけにお集まりいただきました。ある意味で時宜を得た、重要な会議だと思っています。
何回も多くの皆さんが共にこういう会議を開いてきましたが、今日の会議は最も真剣かつ我々が必死の思いを訴える会議になるだろうと承知しています。
お話がありましたように、北朝鮮が我々の、そして米国や中国を含む世界の制裁によって大変に厳しい状況になっていることは当然です。事実、北朝鮮も窮状を、場面によっては訴えるという状況になっています。まさに経済制裁は有効であったことを北朝鮮の今回の行動そのものが、我々に示しているわけです。
我々の闘争の第一番目の段階は次の段階へと進んでいく。それが今回の最大の分析でなければいけないと思っています。我々が制裁をかけた第一段階は北朝鮮が、色々な表現の仕方はありますが、「我々は呼ばれて行った」とか「我々は米朝でやる」とか。要するに制裁によって彼らもまいっている。
そのことは我々にとっては、いよいよ第二段階に我々の戦いが進んでいったことの評価であるということを、我々は今日認識をしなければなりません。
実は私は横田ご夫妻、もしくは早紀江さんと月に1回くらい食事をする機会をいただいています。それだけではなく、拉致被害者のご家族の方々は今老いてきているのが事実です。
昨日私の部屋に横田ご夫妻がいらっしゃいました。本当にもう早くしないと時間がない。そんな思いを強くするのは私一人だけではないと思っています。
私は今回、北朝鮮側が拉致、これは人質ですよ、その拉致の被害者を日本に返すことが、彼らにとって外交上の大きなカードであるということを認識させる。それが最低限のゲートに入るための条件だということを彼らに示していかなければならないと承知しています。
かつて北朝鮮が小泉総理の依頼に5人の拉致被害者を返しました。なぜ返したかはお分かりの通りです。当時ブッシュさんが「悪の枢軸」と言って圧力をかけた。その時彼らは日本という米国の同盟国に、拉致問題はなかったと言っていたのに、拉致問題を出すことによって一定のカードを切れると思ったから返した。
「ない」と言っていたものを「ある」と言って、5人の被害者の方々が戻ってきた。こういうことがあるわけです。