チャンス到来、金正恩に拉致被害者帰国を迫れ!緊急集会
◆今度こそ本当に失敗のないように取り組んでいただきたい
松木信宏(松木薫さん弟)
みなさま、こんばんは。「チャンス到来」と書いてありますが、北朝鮮のことですから、「チャンス到来」だけ逃れれば、この問題から永久に逃れられるな、と勘違いをしているのではと思っています。
この問題は、例え私が最後の一人になってでも家の兄を取り返すまで戦うつもりでいるので、家族が帰って来ない限り解決にはできないことをまず北朝鮮に言いたいと思います。
皆さんは小泉訪朝を成功と思っていらっしゃいますか。失敗だと思っていらっしゃいますか。私は最初は、何の証拠もなかった兄の存在を出してくれたので、「感謝している」と申し上げてきました。
しかし、最近になって報道番組等で、当時の田中さんや小泉総理の交渉の話を聞いていると、成功だったのか、失敗だったのか、段々分からなくなってきているというのが正直な気持ちです。
小泉訪朝の時に、私の兄や有本さん、石岡さんが生存帰国という誤報が流れたことがあります。ひょっとしたら帰ってくるのかなと思っていましたが、小泉訪朝の時は、「死亡」と言われました。
大きな通信社だったと思いますが、今でもそれが果たして誤報だったのか、途中で誤報にならざるを得なかったのか、そういうことを考える時もあります。
小泉訪朝の時、おそらくお役人の皆様は失敗と言われることをすごく嫌がられると思いますが、きっと交渉の過程で失敗もされたであろうし、5人が日本に帰ってくることについても想定外のこともあっただろうと思います。
今度が本当にチャンスであるならば、小泉訪朝の時の経験や失敗を忘れているはずはないと思いますので、きちんと活かしていただいて、今度こそ本当に失敗のないように取り組んでいただきたいと思います。
それを知っているのは、小泉訪朝の時からずっといらっしゃるのは安倍総理ですので、そういう経験を踏まえて、私の兄や他のみなさんの家族を取り戻せるようにやっていただきたいと思います。今後とも宜しくお願いいたします(拍手)。