政府に今年中の全被害者救出を再度求める国民大集会報告
◆北朝鮮の嘘にはだまされない
古屋圭司(拉致議連会長、衆議院議員)
さて皆さん、昨日金正恩委員長は突然、会見を発表したようです。しかし、よく見れば、これは核の問題一つとっても、我々国際社会が要求しているのは、検証可能で完全かつ不可逆的な廃棄ですが、全くこれには言及していません。ましてや拉致問題はひとこともないわけです。
過去の教訓は、北朝鮮は必ず嘘をつくということです。約束を守りません。こういう国であるということを、しっかり私たちは認識した上で対処していく必要がある。
しかし、今こうやって圧力をかけてきたからこそ北朝鮮が少し動き始めたんでしょう。しかし、具体的な行動がない限りは絶対に信用できないというのがあの北朝鮮という国です。
今日は全国の国民集会です。みなさんの声、抗議の声というのが極めて大切なんです。是非みなさん、再び抗議の声を北朝鮮にぶつけようではありませんか。我々は主催者の一人としても皆様方に心からお願いしたいと思います。宜しくお願いいたします(拍手)。
さて我々は超党派のメンバーで5月の連休に訪米します。そして日米首脳会談のフォローアップをすべく、ワシントン、ニューヨークにおいて関係者と精力的な会談をして、このことを前に進めるための最大限の努力をしてきたいと思っています。
私は今国会で、議院運営委員長を務めています。これは国会運営の責任者の一人で、もちろん公正中立に運営する責務があります。一方で国会は言論の府にふさわしい議論を進めていくこと、これも国民に対する責任です。ましてや今、北朝鮮情勢がこれだけ厳しい環境になっているということを踏まえれば、そしてかつて国会においては10回も北朝鮮そして拉致問題の決議をして、ほぼすべての政党がこれに賛成しています。
だからこそ、国会においても前向きな議論をして、そして拉致問題解決のために立法府としての責任を果たしていくべきだと、私は議院運営委員長として考えています。残念ながらまだ正常化していませんが、立法府の本来の意思をしっかりと発揮すべき時期ではないかと思っています。
いずれにしても、我々は新しい段階に入った。胸突き八丁をしっかり克服して、拉致被害者全員の帰国に向け、超党派の議員連盟と家族会・救う会が一致結束して、そして国民の皆さんの応援をいただいて、所期の目的を達成することをめざして全力で活動することをお約束して、拉致議連会長としてのご挨拶に代えさえ手いただきます。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 古屋圭司さん、ありがとうございました。次に、アメリカから帰国したばかりで、これまで本当に拉致問題解決に尽力をしてくださった安倍内閣総理大臣のお話をうかがいたいと思います(拍手)。