政府に今年中の全被害者救出を再度求める国民大集会報告
◆啓発活動にも力を入れる
加藤勝信(拉致問題担当大臣、衆議院議員)
拉致問題の解決には、こうした国際社会との連携も大変重要ですが、同時に本日の集会のように、全国各地の様々な活動を通じて、すべての拉致被害者の一日も早い帰国を、という国民の強い決意の声がより一層高まること。これが問題解決に向けて、また政府に対しても大変力強い後押しとなるものです。
政府としても拉致問題の啓発活動に力を入れて取り組んでいます。特にこれまで拉致問題に触れる機会の少なかった若い世代への啓発が重要であるとの認識の下、先月には私と林文科大臣の連名で、「アニメめぐみ」の教育現場での積極的活用や作文コンクールへの参加等について、全国の教育委員会等に対し協力を要請しました。
また今年度は小中高校の教員の皆さんを対象に、拉致問題の授業での取り上げ方に関する研修会も実施していきたいと考えています。
さらに劇団夜想会の皆さんには、政府の依頼により、「めぐみへの誓い?奪還」を全国で上演いただいています。拉致問題の悲惨さを理解し、拉致被害者やご家族の心情を共有するに当たって、こうした舞台劇は、見る方の心に直接訴える点で効果があると思います。
そうした中最近ロンドンでは、日本人拉致問題をモデルにした舞台劇「ザ・グレイト ウェーブ」が、ロンドンの「ナショナル・シアター」で約1か月に渡り上演され、そして拉致問題を知らなかった英国の観客にも衝撃と感動を与え、大変好評を博したとうかがっています。
こうした機運を逃すことなく種々の連携をはかりながら、拉致問題の国際啓発にも取り組んでいきます。そしてこうした様々な取り組みを通じて、北朝鮮に対し国内外から圧力をかけ、またあらゆる施策を駆使して、位置にも早いすべての拉致被害者の方々の帰国につながる具体的な行動を北朝鮮から引き出すべく、全力を尽くしていきます。
どうか今日お出での皆さん方の、引き続きのご理解、ご支援、ご協力を心からお願い申し上げ、挨拶とさせていただきたいと思います。今日は本当にありがとうございます(拍手)。
櫻井 加藤大臣ありがとうございました。では次に、各党の代表の皆様方からご挨拶をいただきたいと思います。まず自民党の拉致問題対策本部長で、参議院議員の山谷えり子さんです(拍手)。