政府に今年中の全被害者救出を再度求める国民大集会報告
◆「行動には行動」で、そして和平へ
原口一博(民進党拉致問題対策本部長、衆議院議員)
皆さん、こんにちは。まず、すべての皆様にお礼を申し上げたいと思います。本来であれば私も拉致議連の副会長ですから、主催者の席に座ってまずは皆様にお礼を申し上げる。これが先だと思います。
私たちが議連を立ち上げた時、私は衆議院議員一期生、37歳でした。ここにいる上田さんや松原さんと立ち上げました。しかし、時間だけが経ってきた。皆さんに申し訳ないと思います。
あらゆる機会で拉致の問題を訴えてきました。ベルギーのブラッセルのEU本部で拉致の問題を取り上げた時に、馬鹿を言うな、嘘を言うなという反論にあいました。国連本部でも最初はそうでした。政府が認めてなかったんです。ここにいらっしゃるお一人お一人の力が拉致の問題を認め、そして小泉訪朝の時に5名の方が帰ってきました。
そして今、朝鮮半島に残る冷戦、朝鮮戦争の休戦状態がいよいよ和平に向かうか。先日南北のホットラインがつながったという話がありました。しかし、私たちは安心していません。こういう時に必ず出てくる者がいる。必ず邪魔する者がいる。
そしてここで皆さんに確認したいと思います。それは、「行動には行動」ということです。ここにいらっしゃる若い方々は、国会議員がこれだけ並んで何もやれなかったのじゃないかと言う方もいらっしゃると思います。しかし、私たちは命を賭してやってきました。
自分のことですから、言っていいかも分かりません。私と自民党のある議員とウラジオストクで、政府のミッションを受けて会いました。それもまた嘘をつきました。嘘に嘘を重ねて、そしてだまされ続けてきた。いや、だまされたではすまない。
皆さん、北朝鮮は日本の中で言うと、小さな県くらいのGDPです。そのGDPの北朝鮮が、なぜ核やミサイルを開発できるのか。おかしいと思われませんか。私たちは与党、野党に分かれても、与党でできないことを野党でやる。
先日も朝銀について質問しました。1兆4千億円の国民の税金を入れて、不良債権処理で逮捕された朝銀の関係者はたったの5人です。おかしいと思いませんか。
私たちは強い経済制裁をかけています。しかし、なぜあのミサイルを発射する燃料があるんですか。誰が制裁破りをしているのか。このことについても国会でただしてきました。
是非一丸となりましょう。一丸となりましょう。拉致の問題は、国家主権の侵害の問題であり、人権の侵害問題です。右も左も、保守も革新も関係ない。
先月横田さんご夫妻が来られました。滋さんもお見えになるということで、国会を離れて、加藤勝信大臣とともに、皆さんと一緒に食事をさせていただきました。私たちに会いたいということで、ご夫妻に来ていただきました。
昨年のこの集会で西岡先生がおっしゃった言葉が胸にささりました。私たちは、拉致被害者の家族の皆さんに、あまりにも多くの負担をかけてきたのではないか。期待をさせ、裏切り、期待をさせ、裏切り、それを続けてきたんじゃないか。強い反省をしています。
しかし皆さん、下を向く必要はない。相手はああゆう国家です。しかも休戦中の国家です。和平に向かうように、私たちは全力で国際社会の中で行動していきます。
そして拉致被害者全員のご帰国、そして特定失踪者すべての皆さんのご帰国を、皆さんのお力で果たそうではありませんか。
是非皆さんにお願いがあります。私たちは古屋会長のもと、今年から国会見学に来られた方にも、めぐみさんのビデオをご覧いただく。そういう啓発活動を色んなところでやっています。ここにいらっしゃる方々は、そんなこと自分たちもやってるよと言われる方々ばかりだと思います。しかし、さらに、さらに広げてください。そして、これには右も左も、保守も革新も関係ないんだと。
ここにはまだ半分くらいの政党は来てないじゃないですか。全部の政党が一致団結して、そして安倍総理を支えて拉致被害者全員の奪還に頑張っていきましょう。今日は本当にありがとうございます(拍手)。
櫻井 原口さん、ありがとうございました。次に、日本維新の会拉致対策本部長、参議院議員の東徹さんにお願いします(拍手)。