政府に今年中の全被害者救出を再度求める国民大集会報告
◆地方自治体は帰国されてからが勝負
上田清司(北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会の会長、埼玉県知事)
ご苦労様です。北朝鮮の体制危機、体制が崩壊するかもしれないという状況に追い込んだ安倍総理を中心とする日本の圧力、日米の圧力、国際社会の圧力によって今日の事態が起きたのではないかと思っています。もとより予測不能なトランプ大統領の思考や行動にも、あるいは原因があるのかもしれません。
ただ私たちは、本当に長い、長い時間が過ぎていることに、家族会の皆様に申し訳ない思いがあります。なぜこんなに時間がかかるんだ、と。
そして北朝鮮は、体制危機になればいつも緊張緩和を演出して一定の支援を取り付けたらまた元に戻るということを、何度も繰り返しています。これにどのようにして立ち向かうのかという大変細かい、テクニカルな、そして強力な技が必要ではないかということも、各党の代表者の皆様からサジェスチョンをいただいています。
そしてまた、今櫻井よしこ先生が言われましたように、最終的には色んなことがあっても、安倍総理を、日本政府を信じて一致団結していくしかない。このことがある意味では確認されつつあります。
困難な事態が予測されますが、私たち地方自治体は帰国されてからが勝負です。如何にして生活支援をしっかりやって、普通の幸せな生活に戻すことができるようにする。これが本当は私たちの仕事です。
外交はまさに国の専管事項です。とはいえ私たちも黙ってはいられないということで、一生懸命集会をやったり、署名活動をやったり、色んなアピールをしているところです。
ついに厚い、厚い扉が開きかかった。このチャンスを生かしていただいて、何がなんでも救出していただきたいと心からお願い申し上げて、挨拶に代えさせていただきます。どうぞ宜しくお願いします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 上田さん、ありがとうございました。次に、神奈川県議会議員で拉致問題地方議会全国協議会会長の松田良昭さん、宜しくお願いいたします(拍手)。