政府に今年中の全被害者救出を再度求める国民大集会報告
◆北朝鮮にとっても最後のチャンス
横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
皆さん、こんにちは。本日はお忙しい中をお集まりいただき、誠にありがとうございます。皆様方から北朝鮮への大きな怒りとか、我々家族会や特定失踪者問題調査会の家族に対する温かいご支援、その気持ちがひしひしとこちらに伝わってくることで、私たちが大きな勇気を与えられている。そんな実感があります。
そして今回の日米首脳会談。首脳同士というよりは、先ほど古屋先生もおっしゃっていましたが、安倍総理とトランプ大統領の個人同士の絆があって、本当に大きな前進がはかれたと思います。
トランプ大統領が拉致問題に言及するということは、さらに国連総会での演説とか昨年11月の面会に続いて、とても力強く私たちは勇気づけられました。
ところで私は個人的には、北朝鮮のマスゲームを平昌オリンピック以降見せつけられたような気がしてならないわけです。彼らは嘘でだます歴史の繰り返しですから、右に振って左に振る、左に振って右に振り、私たちを安心させ、交渉があたかも進んでいるかのように見せるのが彼らの得意技ですから、答えが出るまで、拉致被害者が帰るまでは私たちは絶対に制裁の手を緩めてはならないと思います。
そして日本政府は、全被害者が帰国するまで絶対に圧力を緩めないということを、二国間協議の中でも多国間協議の中でも、さらに声を大きく発信してもらいたいと思っています。
そしていつも同じことを申し上げますが、北朝鮮自身にとってもこれが最後のチャンスだと思っていいと思います。彼らが明るい未来を描くのか、この先何十年も誰からも嫌われるみじめな生活を送るのか。それを選択するのは金正恩氏自身ですから、このチャンスを最後のチャンスと捕えて、しっかり交渉に向き合って問題を解決し、明るい未来を描くように、彼自身が大きな決断をはかってほしいと思います。
母が申し上げたように、父はこちらに参加できていません。同じことが他の家族にも言えると思います。被害者が帰ってきて、みんなが抱き合えることこそが皆様方へのお礼にもなるので、もうひと踏ん張りだと信じていますので、引き続きご支援をお願いいたします。ありがとうございます(拍手)。