政府に今年中の全被害者救出を再度求める国民大集会報告
◆拉致問題が解決できなければ「非核化」は無理
横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)
皆様、こんにちは。北朝鮮に対する国際的な圧力が効いてからなのかどうか、一見すると折れているような感じもしますし、平和的な方向に向かっている気がしますが、決して私たちはだまされてはいけないと皆さんおっしゃっていますが、そこが大事な所だと思います。
北朝鮮という国はテロ国家であり、金一族は邪悪な人間であり、テロリストなんだということを前提に持っていなければ、これから色々各国との交渉が起こるにしても、全く解決には至らないと思っています。そういうやくざのようなやつを目の前にしているということを我々は念頭に置かなければならないのです。
6月上旬までに米朝交渉が行われるかどうか分かりませんが、行われたとしても決裂する可能性だってゼロではないわけです。決裂した瞬間に、いよいよトランプ大統領が軍事オプションを発動して米朝衝突が起こるかもしれません。
そうすると、今の時点で我々が考えておくことは、浮かれている場合ではなく、拉致被害者をどうやって救出するのか、どう保護するのかを米軍と緊密に連携しておかなければ、救える命も救えないとうことですから、そのことに関しては政府にきっちりと連携をお願いしたいと思います。
「非核化」が今叫ばれていますが、「非核化」より拉致問題解決の方がまだハードルは低いと思っています。この拉致問題が解決できないならば「非核化」は絶対無理です。今兄が申し上げたように、彼らにとっても最後のチャンスだということを金正恩は分かるべきですし、我々は世界各国と連携して彼らに教えていかなければならないと考えています。
全員が帰ってくるまで、ここの最前列にいる家族だけでなく、この後ろにいる特定失踪者の一人ももらさず帰ってくるまで、我々はこれからも戦っていきますので、ご協力のほど宜しくお願いします(拍手)。