訪米報告と米朝首脳会談?東京連続集会101
◆圧力が北朝鮮にとって、死に物狂いの環境になった
松原仁(拉致議連幹事長、元拉致問題担当大臣)
皆さんこんばんは。アメリカ訪問は、前の平沼赳夫会長がお元気なころから何回もやってきました。クリストファー・ヒルに国務省で、「テロ支援国家指定解除はけしからん」と私もかみついたことがあり、彼も赤い顔になっていました。
10年を越えて長い間この問題で戦ってきましたが、おそらく今回が最後のチャンスであり、このチャンスに解決できないということはあってはならないことだと思います。
北朝鮮は、従来から申し上げているように、圧力があってこそ初めて対話に出るという国家です。ブッシュさんの時も「北朝鮮は悪の枢軸」という圧力があって、小泉訪朝の時拉致被害者を5人出してきた。
あの時、ブッシュさんの圧力がなければ北朝鮮は出してこなかっただろうと思っています。今回はそれを越える大きな圧力が当初からかかっていたわけです。もちろんそれは世界のレベルで言えば核・ミサイルが主軸だったかもしれません。
ブッシュさんの時も同じなんです。しかし拉致問題に関して彼らは、それまで一切認めていなかったのを急に認めて、こういった形になってきた。
私は圧力は極めて有効だったと思っています。その意味では今回の訪米によって我々が受けた感触は、この圧力というものは北朝鮮にとって対話をしなければならないという、彼らにとって死に物狂いの環境になった。第一段階は成功だったと思っています。