訪米報告と米朝首脳会談?東京連続集会101
◆アメリカも拉致・人権問題で共に戦ってほしい
松原仁(拉致議連幹事長、元拉致問題担当大臣)
問題はこれから先にどうなるかです。率直な印象としては、北朝鮮が核を放棄するのは極めてハードルが高いと思います。核・ミサイルを放棄するハードルの高さを考えるのであれば、拉致問題の解決は北朝鮮にとって、核・ミサイルと比べてハードルは高くないと思っています。
逆説的に言えば、拉致問題が解決できない状況で核・ミサイルを放棄させることはできないと思います。そのことを安倍総理や外務省、拉致対策本部においては、それを米側に強く言ってもらいたいなと思っています。
できれば米国の経済制裁解除の条件に、人権問題がある。ワームビアさんの両親が今回シンポジウムに参加したわけですが、人権問題について、少なくともアメリカは共通認識として民主主義、自由と同じ認識として人権、人道上の問題を考えるならば、米国も大きな戦う材料にするべきだと思います。
それを我々が強く言うと内政干渉になってしまうかもしれませんが、アメリカはそれを正々堂々と北朝鮮に対して言うべきだと思います。それがアメリカの力の外交であると同時に、人権外交でもあるという証になります。
ですから米国が、核・ミサイル、人道問題としての拉致、この3つを制裁解除の条件とするくらい思い切ったことを、同盟国日本ですから言ってもらいたいと思います。
そして拉致問題が解決しない限り核・ミサイル問題の解決はありえないということを厳しく我々が認識することが必要だと思います。
ポンペイオさんが北朝鮮に行って3人連れ戻しました。ならば当然彼は北朝鮮に行って、拉致問題についても厳しい交渉力を見せていただきたい。ただ最終的には、これは日本の問題です。