訪米報告と米朝首脳会談?東京連続集会101
◆日本の中で「拉致はなかった」という人がまた出てくる
古森義久(ジャーナリスト)
第2点目は、拉致問題というのが、過去からの日本のゆがみを映し出してきたということです。反省です。皆さん苦労されてきている。行方不明となった愛する家族が間違いなく北朝鮮に連れて行かれたことが明確になった時点でも、はっきり言って、自民党も外務相もそれを認めようとしなかった。金正日よりもっとひどいのはマスコミだったかもしれない。学者や文化人は、「そんなものはない」とずっと言っていた。
北朝鮮による拉致事件なんかないんだということを言うどころか、拉致されましたと主張する人たちにレッテルを貼って、特定の政治団体とか、朝鮮民族は大変だったと言う。こういうことが日本であったということです。
国際社会に対する日本の対応について、またそういうものが出てきそうなことが体質としてあるわけです。これは拉致問題を考える時、絶対知っておかなければならないことだと思います。