訪米報告と米朝首脳会談?東京連続集会101
◆「生きている」ことを前提に話したポ上級部長
西岡力(救う会会長)
今の話を補足すると、先ほどから議員の先生も拓也さんも言っているのは、「すべての拉致被害者の即時一括帰国が我々の要求だ」ということで、そう言ってきたんですが、それが本当に日本政府の要求になっているのか。
今島田さんは、「安倍が納得するようにやってくれ」と言いましたが、安倍さんは我々と同じことを言っているかどうか。とにかく調べてみました。そうしたら、我々は安倍さんに謝らなければいけないんですが、4月22日の国民大集会より前に、安倍さんの方が先に言っていました。
私は4月22日に、「すべての拉致被害者の即時一括帰国」、これがキーワードですよと壇上でどなったんですが、実はその前のフロリダでの日米首脳会談の記者会見で、「すべての被害者の即時帰国がなされなければならない」と言っているんです。
「一括」が入っていないので我々の方が少し厳しいと言えるかもしれませんが、「すべての被害者の即時帰国がなされなければならない」ということをフロリダで言い始めて、国会答弁でも言っていますし、国民大集会でもおっしゃいました。最近ではフジテレビにかなり長い時間出ておっしゃっています。ぶれてないんです。我々と同じことを言っている。
だから今回の訪米で我々が言ったことは、島田さんの要約で正しいわけです。「総理が満足するようにトランプ政権はやってくれ」と。同じことを言った。
島田さんは日程の関係で、国務省とNSCとに分かれて国務省に行き、私はNSCに行って、ポッティンジャー上級部長に会いました。私たちはどこに行っても、「即時一括帰国」を言ってきましたし、アピール文にも書いて行ったんです。
そこで機会があったらそれを言おうと思っていたんですが、ポッティンジャーさんは会ってすぐ、向こうから先に、「5人は帰ってきましたよね。8人はまだ帰ってきていませんよね。それ以外にもまだ私たちが知らない被害者もいますよね。それらの人たちがすべて帰ってこなければだめですよね」と言ったんです。
向こうから言われたのでもう言うことがなくなって、「これで帰っていいか」と内心思ったくらいでした。つまり、8人は帰ってこなければなりませんね、ということです。
北朝鮮は8人は「死亡」と言いましたよね。でも日本政府は「死亡」を認めていませんよね、という言い方をせず、「帰ってこなければいけませんよね」という言い方は、めぐみさんや八重子さんや、恵子さんやるみ子さんが帰ってこなければならない、生きているという前提の話です。トランプ大統領としょっちゅう会っている人がそう言っていた。