米朝協議と拉致問題?東京連続集会102
◆あくまで全被害者の即時一括帰国
西岡力(救う会会長)
では拉致問題の解決の定義をどうするか。合同調査委員会を作って、死亡という彼らの根拠を探すことが拉致問題の解決なのか。そういうことを言う人たちが出てくる。過去にはそういう人たちは国交正常化が先だ、拉致問題は国交正常化の後だと言っていた人です。
今はさすがに表向きはそういうことを言わなくなりましたが、その考えが間違っていたとははっきりと言っていません。今その人たちは、「早く日朝首脳会談をやれ」と言っています。安倍総理は、「拉致問題が解決するめどがついたらやる」と言っています。
ではその解決の定義は何かということですが、それは全被害者の即時一括帰国です。この「全被害者の即時一括帰国」という要求を降ろしたら、せっかく来た最後のチャンス、9回裏二死満塁かもしれませんが、三振して終わってしまう。
そしたらまた時間がかかる。2002年から16年が過ぎて今チャンスが来ていますが、今の家族会の主要なメンバーの人たちはもう会えない。向こうにいる人たちもどんどん寿命が来るかもしれない。そういうことではないかと見ています。だから準決勝に勝たなければならない。