米朝協議と拉致問題?東京連続集会102
◆北朝鮮との国交正常化なんて
飯塚繁雄(田口八重子さん兄、家族会代表)
皆さん、こんばんは。この回も102回、こんなに長くかかるもんでしょうかね。被害者家族が中心になりますが、この問題が解決できない、あるいはしないという論議がどこかにあるんじゃないかと思います。
我々は活動を始めてもう21年。当初は北朝鮮との国交正常化なんてありえないという考えを持って活動してきたわけです。国家犯罪を冒した北朝鮮と、無条件で国交正常化なんてできる筈がないですよね。
だが今論議になっていますが、これは日本との問題をすべて解決したあげく、特に拉致問題を解決したあげく、正常化状態になった上でお互いに結ぶ。そして将来を明るくしていくというパターンになっていくと思います。そういうことが今ここで論議されているというのが私は非常に残念です。
特にバッジをつけている方々が多い。そういうことがずるずると続くとすれば、安倍総理が今頑張ってやっていこうとすることに足を引っ張ることになる。我々の感じ方としては、北朝鮮の思うままに、またなってしまうという心配もあります。
従って、日本国全体が日本人としてこの問題に正面から当たるべきだと思います。それがあやふやな状態にあるから北朝鮮から色々な面で足元を見られ、いいように扱われ、結局は北朝鮮を利することしかできなくなる。そういう結果になってしまうことが心配です。
この問題は今年中にきちっと解決しなければいけないんです。そういう気持ちは我々は長年持っていますが、長い間だまされ続けてきた日本。これはアメリカもそうでしょう。
今度こそはと思います。西岡先生から9回の裏という話がありましたが、もう時間がないんです。私たちは安倍総理に面会した後、この問題は今が最大のチャンスである、と。このチャンスを逃してはならない。
具体的に言えば、トランプ大統領が拉致問題を国際社会に問題提起した。北朝鮮に向けても直接、日本人拉致問題に言及し、解決をうながした、という大きな動きがあったわけです。
これについては今までになかったことなので、私たちとしては相当期待を持ちました。素人が見ても、アメリカのトランプ大統領はすごい権力を持っており、そういう強い人が北朝鮮に向けて、日本人を返せと言った時に、即反応がある筈と思っていました。