米朝協議と拉致問題?東京連続集会102
◆本当に金正恩が北朝鮮を統治しているのか
横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
皆さん、こんばんは。最近疑問が一つあります。それは米朝首脳会談前後くらいからその気持ちが芽生えて、だんだん確信的に思っています。
金正恩は北朝鮮国内では絶対的な独裁者であるわけですが、本当に彼が北朝鮮を統治しているのかという疑問です。米朝首脳会談開催前には、家族会も日本全体も世界も、どんなことが起きるのだろうかと期待を持ってニュースを見ていたと思います。
そして西岡先生や島田先生がおっしゃったように、金正恩は「絶対非核化する」と。嘘か本当かはわかりませんが、それだけ彼れも追い詰められてトランプに対して、アメリカに対して自分たちの立場をコメントしたわけです。
しかし、米朝首脳会談が終わってから今日まで、状況は一切何も変わっていないということを、私たちはもう1回見つめなおさなければならないと思っています。
ましてや、非核化の全容の申告についても何一つ始まっていないわけですから、島田先生もおっしゃっていましたが、ポンペオさんとボルトンさんの実務レベルで、これから具体的な話を詰めるということでしたが、それすら具体的な進展がない。
これを見れば、北朝鮮もしくは金正恩の本気度、もしくは米朝首脳会談で語られたことの本気度、誠意というものは、おそらく一切ない。金正恩は個人的にはやりたいと思っているかもしれないけど、統治できない。軍部や情報機関がそれを妨害しているとすると、彼の意思では統治できないものがあるのではないかという疑問を持ったわけです。
北朝鮮は枝葉の問題についてニュースを上げており、完全にごまかしているなと思います。つまり時間稼ぎを狙っているとしか思えない。もう少しこの件に関しては、アメリカ、日本が強く対応していくべきと思います。
直近のニュースでは、日朝の外相が接触するという噂も出ていますが、それ自体にはあまり意味はないし、実効性もないと思います。北朝鮮という国は、トップの金正恩だけが実験を握っていて、外務大臣は飾りに過ぎず、そこで語られたことは実効性が伴わないだろうと思います。
今日の配布資料は「正論」の9月号ですが、西岡先生のページの前に私と山谷元大臣の対談があります。そこでも私や家族会の基本的な原則論が書かれています。是非お読みいただいて、今起こりつつある融和論の人間たちは間違っていることを、是非広めていただきたいと思います。
また、島田先生から話がありましたが、ボルトンさんとは家族会は何度も会っていますが、大統領補佐官になってからはまだ会えていません。ルビオ議員の話もありました。家族会・救う会が是非早期に彼らに会えるよう調整していただき、もう一度私たちの気持ちを投げ込む機会を作っていただき、日米の絆がどれだけ強いかということを北朝鮮に知らしめてほしいと思っています(拍手)。