全拉致被害者の即時一括帰国を!国民大集会報告
◆帰国の一点に向けて着実な進展を
飯塚繁雄(家族会代表、田口八重子さん兄)
全拉致被害者の即時一括帰国を願う皆様方、こんにちは。こういう集会を何回となく続けてきたわけですが、解決するまでは頑張るという意欲、雰囲気をいつもながら感じています。
これを続けることによって、私たちは絶対あきらめないぞ、解決するために総力をあげて戦うぞという意気込みが表れていると私たちはいつも感じていますし、心強く思っています。
拉致問題を取り巻く状況は、トランプさんの6月の訪朝から始まり、我々はそれなりに期待してきましたが、あれ以来もう9月です。ちょっと中断しているかなという雰囲気があります。
しかしこれは、着実に進めていこうという考えがあって、その結果だろうと考えています。拉致問題は今までのように、焦って直接帰国に結びつかない動きに手を付けながら、結局だまされた結果になっています。今度はそうはいかないと、私たちも期待しています。
当然ながら相手があることです。米朝会談から始まった北朝鮮問題は、非常に難しいのが非核化の問題ですが、これについてもアメリカのトランプ氏がどこまで突っ込んだ確認をすれば納得するのかという問題があります。これも大変な時間と労力が必要と思います。
さらに、それに続けて日本人拉致問題をどうするか。安倍総理は今日渡米をしてトランプさんに会われるそうですが、当初日本人拉致問題について彼から、「努力する、頑張る」というしっかりした意思表示をもらっています。これが北朝鮮に対してどういう影響を与えているのか、どう判断すればいいのかということにつながってくると思いますが、今の所中断している状態です。
いつも言っているように、被害者が帰国しなければ、色々な論議があったとしても、何もならないわけです。被害者の帰国に焦点を当てた取組や論議、対応を是非お願いしたいと考えます。
このところ私からも、「焦らずに」という言葉を出していますが、これは帰国に向かって着実に進めるということです。報告書とか調査委員会等の話が色々出ていますし、日本国内からもそういう話が出てきています。しかし、そういうことに惑わされずに、どうしたら帰国させられるのかという一点に絞った取り組みを是非お願いしたいと思います。
総理もその心づもりが強いと思います。そしてきちんと北朝鮮と向き合うこともお決めになっているようです。従って、この問題は解決に向かって、絶対後戻りができないことになっています。
私たちも一連の動きについては期待もしますし、要請もしていきます。例えば何としても今年中にとか、何としても来月中にという話は私からは言いません。着実に進めるために時間がかかるのであれば、それは当然です。
そんなに長くはかからないと思いますが、この問題の進展を皆様とともに見つめていきたい、期待していきたいと思います。今後ともご支援の程宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 飯塚さんありがとうございました。次に拉致議連会長、元拉致問題担当大臣の古屋圭司さんにお願いいたします(拍手)。