全拉致被害者の即時一括帰国を!国民大集会報告
◆世界に広がった映画「アブダクション めぐみ」
黒岩祐治(北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会会長、神奈川県知事)
私は会長に就任したことを大変光栄なことだと思っています。横田滋・早紀江ご夫妻が神奈川県在住であることです。
そして北朝鮮による拉致問題という表現が使えなかった時代から私はキャスターとしてこの問題に向き合ってきました。拉致問題を描いた映画「アブダクション
めぐみ?引き裂かれた家族の30年」の制作に、私自身が深く関わったことがありました。
今から10数年前のことになりますが、ワシントン時代の友人から二人の監督を紹介されました。お話を聞いたところ、「拉致問題というものを知った。とんでもない話だ。家族を勝手な、横暴なことで引き裂いて知らん顔をしている。そんなことが無残でたまらない」と。
「ところがこういうことをあの人たちは誰も知らないんです。これはドキュメンタリーの力を使ってアメリカ人に知らせたい。すべての人に発信したい。それで協力してほしい」と言われました。
その思いに熱く打たれ、協力することを誓いました。何の協力が必要なのかと聞くと、「過去のニュース映像がほしい」ということでした。それならばフジテレビの中にいっぱいあるから出しましょうと言って帰ってきたのですが、だめでした。
音声映像というものはニュース以外には使ってはならないというルールがある。フジテレビのニュースはフジテレビネットワーク全体の共有財産である。そういうことに貸すのは不可能だ、と言われました。
しかし、そんなことで世界に拉致問題を発信するチャンスを失っていいのかということで、社内で戦いました。結果的に取材をすべて出すことができました。この映画をご覧いただきたいと思います。ご覧いただくと半数以上がフジテレビジョンの過去のニュース映像です。
そしてこれはアメリカ人の視点で作ったものですから、アメリカ大統領を初め、各国様々な方々がご覧になって、この問題が世界に広がっているんだということ、そのきっかけ作りに関わったということを私は誇りに思っています。
そして私自身にとってもこれはライフワークです。皆様と共に知事の会も頑張っていきます。どうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 黒岩さん、ありがとうございました。次に、北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会会長代行で新潟県知事の花角英世さん、お願いします(拍手)。
花角英世(北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会会長代行、新潟県知事)
ひとこと申し上げます。すべての拉致被害者の早期帰国の実現、この一点に向けて、国民一人ひとりが強い決意を持って粘り強く声を挙げ続けること、それが大切だと思っています。共に頑張りましょう(拍手)。
櫻井 ありがとうございました。拉致問題に関しては地方議会の方々も本当に熱心に働いてくださっています。拉致問題地方議会全国協議会会長で神奈川県議会議員の松田良昭さん、お願いします(拍手)。