全拉致被害者の即時一括帰国を!国民大集会報告
◆絶対に拉致だけは国家として解決しなければいけません
横田早紀江(横田めぐみさん母)
皆様、こんにちは。声がでなくなって聞きづらいと思いますが、お許しください。私たちは被害者の家族ですが、これだけたくさんの日本の国家の皆様方が心を一つにした、救出しなければという誠実な思いの方々が、毎回こうやって集まって私たちを応援してくださること、こんなにありがたいことはありません。
被害者の身に置き換えてみると、今も曽我さんからお話がありましたように、全く知らない、見たことも聞いたこともないような国家の中に、船から引きずり降ろされて、そこにポンと置かれて、何が起きたかも分からない、そんな中で本当に孤独を感じながら生きています。
誰も知った人がいない、誰も応援してくれる人がいない、こんなに大勢の人に囲まれた家族に比べれば、どれほどの孤独感を40年間味わって、彼らは耐え続けているのかなあと思います。私は毎日それを思うと、自分がこんなにして毎日ご飯をいただいて、普通に自転車に乗れて、お買い物に行って、こんなことしてていいのかなあと思いながら暮らしています。
そして祈っています。神様がいらっしゃれば必ず彼らみんなを、何の罪もない人たちを、このようにしてひっつかんで、国家犯罪としての試練によって向こうに連れていかれました。
小泉総理の時に、向こうのトップが、「拉致はわが国がやったことであります」と謝罪をしました。それなのにめぐみは、そして後の方々も、「死亡しました」という一言でした。
まためぐみに関しては、偽の骨が送られてきました。こんなものはめぐみのものではありませんと、私は初めから信じていませんでしたが、それを調べていただいたら、やはり北朝鮮の二人の違った人の骨であった。
そういうことをされ続けてきていても、日本は本当に、お腹の底からこみあげるような怒りを北朝鮮に向けて発したでしょうか。本当に怒って、こんなばかなことをいつまでやっているんだと、言い続けたでしょうか。
これだけ頑張ってきても、声がでなくなってもまだ言い続けたい思いですが、このままこのようなことを放置しておいて、日本はなんにもやらなかったねという形で向こうが勝利するようなことを、日本の国家として残していっていいのでしょうか。
絶対にこれだけは解決しなければいけません。大事なものを泥棒に盗まれちゃったわけです。そんな人たちがどの方であっても、私たちと同じようにこの壇上にいらっしゃると私は信じていますので、今は本当に正念場ですので、どうかこれからも、先ほどの安倍総理の思いもあって、力強い交渉をしてくださると思っていますので、どうぞ力を与えてくださいますようお願いいたします。今日はありがとうございました(拍手)。