全拉致被害者の即時一括帰国を!国民大集会報告
◆今は金正恩にとっても最後のタイミング
横田拓也(横田めぐみさん弟、家族会事務局長)
皆様、こんにちは。本日は連休の中、この会場にお集まりいただき本当にありがとうございます。私の姉を含め、多くの拉致被害者が40年以上、自由のない北朝鮮という監獄国家の中に拘束されているのは、ものすごい事実だと思います。
声なき声に皆さん方が耳を傾けていただいて、私たちも支えられ、私たちが支えられている以上に彼らがおそらく風の便りで、今日会場に皆さんの熱意と思いが一緒にあるということを聞くことがあると思います。その風の便りで彼らもまたくじけそうな中、助けられていくのだろうと思います。
解決までもう少しだと思います。私たちが負けるわけにはいかない。そのために一生懸命、歯を食いしばってでも戦い続けていきます。
北朝鮮は、いまさら言うまでもありませんが、交渉しなくてはいけない相手ではありますが、絶対に忘れてはならないのは彼らが犯罪者であること、テロ支援国家であるということです(拍手)。
その前提に立って言えば、拉致問題の解決の定義を決めるのは私たち家族です。北朝鮮ではなく、金正恩でもない。彼らの言うことを絶対にうのみにするわけにはいかない。私たちが納得するまでこの問題は解決しないということをみんなで確認し合いたいと思います(拍手)。
また今日、冒頭の櫻井さんの話にもありましたし、各党の皆様方からもありましたし、今日の決議文にも書いてありますが、私たち拉致被害者家族が求めているのは、そして今日本政府が求めているのは、「全拉致被害者の即時一括帰国」、これだけです。
合同調査委員会を設けたりとか、連絡事務所の設置をしたりとか、調査レポートを出される等は一切求めていないんです(拍手)。敵は北朝鮮国家ですが、日本国内にもそれを画策しているような連中がいます。こういう連中を私たちは完全に批判しなければならないし、彼らに耳を傾けてもらいたいのは、私たちの救出活動にとって間違いなく妨害行為であるということです(拍手)。そういうことはやめてほしいと思います。
本当に今、救出活動の大事なタイミングの時ですから、そういう妨害活動は絶対にやめてほしい。このことを、ここに集まってくださっている皆さんお一人、お一人が、色々な立場で批判をして、声を上げていってほしいと思います。
そして金正恩にも言いたいと思います。このタイミングは、私たち家族にとってもギリギリのタイミングかもしれませんが、あなた自身にも最後のタイミングであるということです(拍手)。北朝鮮が中国の属国を選ぶのか、日米、そして世界との連携のもと、問題解決を経て自由や豊かさを選ぶのか。どちらを選ぶのか、国のリーダーとして真剣に考えてほしいと思います。
これからも宜しくお願いいたします(拍手)。