全拉致被害者の即時一括帰国を!国民大集会報告
◆拉致被害者も強制収容所に入れられている人も救出を
横田哲也(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)
皆様、こんにちは。つい先日、南北首脳会談が行われましたが、北が南を取り込みながら一見平和に向かっているように見えるわけですが、私たちは決して見誤ってはいけないと思っています。
北朝鮮はつい少し前までは、ミサイルを何十発も撃って、近隣諸国に脅威を与えていたというのが事実であり、過去にさかのぼれば大韓航空機を爆破したり、ラングーン事件を起こしたり、いわゆるテロ支援国家ではなくテロ国家そのものであり、テロリストと私たちは対峙しているんだということを忘れてはならないと思います(拍手)。
南北融和と言っても、狐と狸の化かしあいで、一寸先は闇です。歴史をひもとけば、北朝鮮も南朝鮮も、息を吹くように平気で嘘をつき、裏切り行為をする国ですから、この時期本当に不透明ですが、軌道修正していくのは我々日本国しかありませんから、一致団結して解決に向かっていきたいと考えています。
北は「非核化」という言葉を口にしますが、拉致事件の解決と比べれば、拉致の解決の方がはるかに低いと思われますが、それすら一つの進展もないのが現実です。彼らが口にする「非核化」とか「平和」というのは嘘だ、欺瞞だというのが実態で、だまされてはならないと思っています(拍手)。
ではほっとけばいいのかというと、そうではなく、日朝の関係では日朝首脳会談を実現すべく、政府が水面下交渉を行わなければならないのですが、その交渉において先方に負けないように私たちは色々な力や知恵をふりしぼって対峙していかなければなりませんが、彼らが一番嫌うのは人権問題ですから、この問題をトランプ大統領や国連の高官などに提起してもらえないかと、集会前の懇談会で提起しました。
この瞬間も拉致被害者は、「助けて」と叫んでいますし、何の罪もない北朝鮮の国民が強制収容所でけもの以下の扱いを受け、殺されているという事実から私たちは目を避けてはいけないと思います。それを救出し解決するのはこの日本国政府が国民しかないと思っています。
もちろん最優先事項は日本人拉致被害者の救出ですが、そのことだけにとらわれず、何の罪もない人の命を救うことも考えてやっていきたいと思いますので、お力添えを宜しくお願いいたします(拍手)。