全拉致被害者の即時一括帰国を!国民大集会報告
◆拉致被害者を無事に救出することが第一義
松木信弘(松木薫さん弟)
皆様、こんにちは。先ほど、総理や大臣の話にもありましたが、小泉訪朝からもう16年が過ぎました。5人の皆さんと家族が帰国してから、現実問題として誰一人帰ってきていないのはご承知の通りです。
これだけ年数が経つと、取り返す方法、手段について色々な考え方があるのは承知しています。家族会は「一括帰国」と言っていますが、一人ずつでもと言う方もいます。我々はそれなりの根拠があって言っているのですが、違う考えの方はそれなりの根拠があって言っていると思います。
これを第三者的に見ると、我々がいくら何を言っても、北朝鮮が動かなければ、こういう言葉を言うのは嫌なんですが、絵に描いた餅でしかないな、と。悔しいけれど、そういう気持ちを抱くことがあります。
その「絵に描いた餅」を実際のものとするのは誰かといえば、家族会には交渉するすべがありませんので、日本政府になると思います。日本政府が、今にも増して被害者救出のために主体的に行動していってほしいと私は切に願っています。
そしてその主眼は何かと言えば、被害者を無事に救出することが第一義であってほしい。そのことを、安倍総理にお会いする時、加藤大臣にお会いする時も、政府の方にお会いする時も、そのことだけを行ってきました。兄たちが帰ってくるまで、そのことを言い続けていきたいと思っています。
はやく「絵に描いた餅」が現実のものになるようにしたいのですが、それには国民の皆様方の応援がなければたどり着くことがなかなかできないと思います。
国際情勢は決して悪い方向に向かっておらず、安倍総理も現実をきちんと認識されて行動されていると感じますので、やはりチャンスだと思います。家族のひいき目ではなく、客観的に見ても決して悪い状況ではないと思いますので、今後とも皆様のご支援をいただきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします(拍手)。