拉致問題の現在?なぜ今チャンスと言えるのか 東京連続集会103
◆1年前は米が北朝鮮を爆撃する危機の年だった
西岡力(司会、救う会会長)
最初に私から問題提起をさせて頂き、その後島田さんと対談形式でやりたいと思います。
なぜ今が救出のチャンスと言えるのか、ということが今日のタイトルです。私は短期的には楽観的に、中長期的には悲観的に考えます。チャンスとこれまで何回も言ってきましたが、いよいよ本当にチャンスが来たと思っています。
すぐ目の前のことを言うと膠着状態ですが、この膠着状態の裏には激しい渦巻がある。私は、今日本は台風の目に入った、嵐の中に入っていると思っています。
今の情勢を考える時、1年前のことを思い出してほしい。1年前何が起きていたか。戦争直前までいっていました。去年11月にはアメリカの航空母艦が3隻朝鮮半島の近くにいました。原子力潜水艦も来ていました。そしてグアムにB2という60トンのミサイルや爆弾を積める世界最強の戦略爆撃機も来ていました。それが去年20回以上、朝鮮半島周辺で演習をしました。
テレビ等では去年の春ごろからいつ爆撃をするのかと言っていましたが、私はそれはちょっと早いと思っていました。しかし去年の秋は非常に緊張しました。
北朝鮮は過去6回核実験をしています。その内3回は一昨年と去年です。この2年で半分です。そして一昨年と去年に弾道ミサイルを40発撃ちました。それに対してトランプ大統領は、「軍事力を使ってでもやめさせる」と言ったわけです。何をやめさせるのか。彼らがアメリカの本土まで届くミサイルを作ることを辞めさせる。アメリカの安全を第一に考えていますから当然のことです。