国際セミナー「激動する朝鮮半島情勢の下で拉致被害者救出を考える」全報告
◆文在寅政権は北を助けたくてしょうがないができないでいる
金聖玟(自由北朝鮮放送代表、脱北者)
今日の「労働新聞」を見ると、我々式の集合研究討論会を開いたという記事があります。つまり、もう経済制裁は揺るがない。この状態で耐えるしかない。そういう覚悟を彼らは決めたのではないかと思います。
ですから北朝鮮とするとアメリカとの関係はもうだめだと思っていると思います。そこで韓国についてですが、私は脱北者ですからちょっと申し上げにくいのですが、脱北者である私の目から見たとしても、文在寅政権は北を助けたくてしょうがない。それは同朋という見方をしてもいいくらいです。
しかし、国際的な経済制裁があるためにできないでいるというのが今の状況で、形式的には色々なものを出そうとしていますが、実質的に支援はできていないと思います。
今韓国では文在寅政権に対して批判が高まっています。特に、南北首脳会談を3回もやりながら人権問題を取り上げないということで、青瓦台の前でリレー式にデモをやったり、強い抗議の声を我々脱北者や韓国人が挙げています。
この文在寅政権に対する非難の声は、段々高まってきているというのが今の状況です。日本の皆さんから見ても問題が多いのではないでしょうか。特に北朝鮮政策についてですね。
今週の木曜日の世論調査を見て、文在寅大統領はよくやっていると答えた人が50%になりました。
島田 拉致問題に対するアメリカ側の反応、対応はどうですか。