国際セミナー「激動する朝鮮半島情勢の下で拉致被害者救出を考える」全報告
◆遺骨を焼いてDNAは分かるがいつ死んだか分からない温度を研究
西岡力(救う会会長、麗澤大学客員教授)
私はストックホルム合意の時に繰り返し、北朝鮮の内部で、ある人間の遺骨を焼いたら、何度で炭素がでなくなって死亡の時期が分からなくなるのか、何度でDNAが出なくなるのかの実験をしている、と。
ある温度で焼くと、DNAは出るが炭素が出なくて、この骨が誰の骨かは分かるが、いつ死んだか分からない温度帯がある。そういう実験をしているということは、逆算すると本物の遺骨を出そうとしているかもしれない。
家族を前にこういう話をして申し訳ないですが、でも深刻な話なのです。生きている人を殺して、焼いて、「遺骨」にする。DNAは出てくるから確定できるが、炭素が出て来ないのでいつ死んだか分からない、というようなことをやろうとしている。外国の病院にまで行って実験しているという情報があったので、とても危険で、だから「調査など必要ない」と言ったのです。