救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

国際セミナー「激動する朝鮮半島情勢の下で拉致被害者救出を考える」全報告



◆「全被害者の即時一括帰国」を言い続けること

西岡力(救う会会長、麗澤大学客員教授)
 今自分の政権がもつかどうか分からない。もう1回300万人の餓死が出るかもしれない。そんなことを言ったら黙っては死なないと人民たちが言い始めている。もう二度と山にこもって松の木の皮をはぐような生活はしたくないと、公然と言っている。
 しかし、上から降りてくるのは、「我々の方式でやれ。自給自足でやれ」。そういう方針しか降りてこない。韓国や中国が助けようとしても、アメリカがセカンダリー・サンクションで見張っていてできないことになっている。ではアメリカと譲歩が成立するかもしれないけど、その次もまだ山がある。「全被害者の即時一括帰国」を言い続けなければ、失敗してしまうかもしれない。
 日本の政治状況は自然に起きているわけではないんです。朝鮮総連の幹部が永田町で講演しているのは事実です。そのことは法的に許されていることですから、私は何も言いません。しかし、そういう政治活動があった結果、そういう意見が日本の大手新聞の論説委員や日本の国会議員の口から出ているのは事実ですので甘く見てはいけない。
 だからこそ、皆が団結してです。北朝鮮人権委員会の政府のポスターを見て私が嬉しかったのは、「全員の帰国を」とあることです。さみだれ式はだめです。全被害者一括です。今私たちは静かに決断しなければならない。
 もちろん今日の主題の国際情勢の山がどうなるか分かりません。北朝鮮が核を放棄しないかもしれない。もう一度軍事的な圧力になるかもしれない。韓国がアメリカの目を盗んで支援してしまうかもしれない。中国が支援してしまったら穴が開いて取引ができないかもしれない。
 そうしたら最悪のことになりますが、そちらがうまくいったとしても、次は日本からお金を取るために、北朝鮮はもう6月くらいから準備を始めた。「8人死亡」のままでお金をとろうという動きを始めている。特に統一戦線部が始めている。
 従って統一戦線部のやり方ではだめだと、金正恩氏にどうやって伝えるか。我々は動揺していない。各党の先生方も今日来てくださったし、大臣経験者もみんな来てくださって、全被害者一括だということについてぶれていないことを示すことが大切な時期だと思っています(拍手)。
島田 家族会事務局長の横田拓也さんに、今までの発言を踏まえてコメントをお願いします


  
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