全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会報告
◆しっかりと政府の背中を押して拉致問題解決をしたい
古屋圭司(拉致議連の会長、元拉致問題担当大臣、衆議院議員)
主催者の一人として、全国各地から同じ気持ちを持つ同志の皆さんにご参集いただき、心から感謝します。
さて、今日皆さんのお手元に決議案が配布されていると思いますが、「今大きな機会がやってきた」と書きました。その背景は、トランプ大統領と安倍総理とのゆるぎない信用関係の元、2回の米朝会談で、トランプ大統領は金正恩委員長に対して、明確に拉致問題について言及したことです。
当初は話題を変えようとしていた金正恩委員長も、「これは避けないだろうと認識した」と聞いています。
二つ目は、何と言っても安倍総理ご自身が、相互不信の殻を打ち破り、日朝首脳が直接向き合って、話し合って解決していく、と言った。
私たちは、拉致議連、家族会、救う会の幹部とワシントンに行ってきました。ポッティンジャー大統領次席補佐官初め政府要人と会いましたが、その目的は2つあります。
1つは、日米でこの拉致問題についてしっかりと認識を共有すること、2つ目は何と言っても拉致問題を解決すること、すなわちすべての被害者を取り戻すことこそが、北朝鮮にとっても尊厳を回復して国際社会の中でも評価されることになる。その一員になる可能性があることです。このことを金正恩委員長にしっかりと強いメッセージとして訴えることです。
平壌宣言に基づいて、核・ミサイル、拉致を包括的に解決できれば、北朝鮮が持つ資源等は大きな魅力です。経済発展につながるわけです。
我々の訪米の後には、菅長官にシンポジウム、そして首脳との会談に行っていただきました。4月の日米首脳会談、そして5月に令和になって初めての首脳としてトランプ大統領が訪日されます。そして6月のG20と3か月続けて、日米首脳が会談します。
これはもう金正恩にとっても拉致問題は避けて通れない、強いプレッシャーになることは間違いないと思います。
しかし、「朝鮮中央通信」を初め、北朝鮮の公式発表は、拉致問題を含め非常に厳しいスタンスを維持しています。裏を返せば、世界の圧力によって、北朝鮮が非常に厳しい環境にあるからです。
本音を言えば、本当に支援がほしいのは日本なんです。しかし、いつものように譲歩はほんのちょっぴり貰うものはたくさん、これが彼らの手法です。米朝首脳会談を見ても同じような形だったじゃないですか。
しかし皆さん、もうこれは通用しないんです。日米首脳の強力な絆があり、総理がいつも言及しているように、日朝首脳が向き合って拉致問題を解決していく、これがまだ見えないんです。だからこそ日本政府は、まなじりを決してこの日朝会談を実現して、あらゆる手段を尽くして拉致問題解決に臨んでいただきたい。
このことは今日出席の全員の皆さん共通の思いです。全国の拉致問題を解決したいと思うすべての日本人の基本的な考え方です。
我々拉致議連、超党派の国会議員すべてが同じ考え方に基づき、しっかりと政府をバックアップし、政府の背中を押して拉致問題解決をしたい。今が最善のチャンス、しかし一方でこれから胸突き八丁の協議が始まります。
私たちもそれをしっかり支えていくことをお約束して挨拶に代えます。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 次に安倍晋三・内閣総理大臣にお願いいたします(拍手)。