救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会報告



◆無条件で日朝会談に臨むとの安倍総理の決意は余程のこと


竹内譲(公明党拉致問題対策委員長、衆議院議員)
 皆さん、こんにちは。公明党を代表して、考え方と決意を述べさせていただきます。北朝鮮を巡る情勢は刻々と変化しています。昨年、本年と米朝首脳会談が開催され、朝鮮の非核化とともに拉致問題が解決に向けて大きく前進するものと期待されました。
 本年2月には2回目の米朝首脳会談に先立ち、先ほどもありましたが、家族会・救う会の皆様が初めての試みとして、金正恩委員長に「全拉致被害者の即時一括帰国」が実現するのであれば、日朝国交正常化に反対する意思はない、と。また拉致被害者は静かな日常生活を送ることを切望しているとのメッセージを出されました。
 しかし残念ながら、米朝間の交渉は決裂し成果がありません。それどころか、北朝鮮は未だに「日本人の拉致問題は根本的かつ完全に解決済みだ」との主張を繰り返しています。
 北朝鮮には完全な非核化、そして拉致被害者全員を帰国させるという具体的な行動をしっかりと履行させる必要があります。金委員長はトランプ大統領のみならず韓国の文在寅大統領、最近ではロシアのプーチン大統領とも首脳会談を行っていますが、朝鮮半島の非核化に向けた交渉の成果は一向に上がっていません。
 そのような中、今回安倍総理が、条件をつけないで日朝会談に臨むとして、金委員長との首脳会談に対する並々ならぬ強い決意を表明されました。これは、これまでの経緯からすると余程のことであると、公明党としても考えています。
 そして先週は、拉致問題担当大臣である菅官房長官が訪米して、ペンス副大統領らと会談し、前提条件なしに日朝首脳会談をめざす総理の意向を伝達されました。また日米両国が拉致問題の早期解決に向けて協力することを改めて確認されたことは、大変意義のあることだと考えています。
 当事者である北朝鮮との対話の機会がなければ拉致問題の解決もはかれないわけで、非核化を迫られた北朝鮮と米国との交渉が進展していない時であるからこそ、日朝間に対話のチャンスが生まれると確信しています。
 北朝鮮は、経済的には今非常に苦しい状況です。人口の約4割に当たる1010万人もの国民が飢餓状態にあります。そのような意味で、政府におかれても適切な時期に日朝首脳会談を実現させ、非核化のみならず拉致問題を進展させていただきたいと思います。
 拉致問題が進展しない間にも、拉致被害者ご本人やその帰国を待ちわびておられるご家族の皆さんの高齢化が進んでおり、一刻の猶予もありません。政府はこうしたご家族の切実な気持ちをしっかり踏まえ、現在の国際情勢をチャンスと捕え、拉致問題に取組んでいただきたいと思います。
 我々公明党も、政府与党の一員として今回の安倍総理の決意から具体的な対話のレールが敷かれるようにバックアップし、一日でも早くすべての被害者をご家族のもとに戻せるよう最大限の努力をしていく決意を申しあげ、ご挨拶と致します。頑張りましょう。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 では次に、日本維新の会拉致対策本部長の東徹さんにお願い致します(拍手)。


  
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