救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会報告



◆北朝鮮にとって拉致被害者は大きな獲得物、外交交渉では救出できない

中山恭子(希望の党拉致問題対策本部長、元拉致問題担当大臣、参議院議員)
 まだ被害者を取り戻せていないこと、家族の方々が長い時間どれほどの苦しみの中で過ごされているか、監禁されている被害者がどれほど絶望の中で過ごしているかに思いを致す時、最も国について悔しく、情けなく思うのであります。
 今北朝鮮が米国、ロシアに接近し、生き延びる術を探っています。日本も近づいています。この機会を活かさなければなりません。拉致問題に関わった経験から気づいた点を申しあげます。
 まず北朝鮮の核の問題です。北朝鮮は決して核を手放さないことをしかと認識しておかなければなりません。米国が北朝鮮を「悪の枢軸国」ち指定し、2003年に米国がイラクを攻撃した時、金正日総書記が驚愕し、恐怖に襲われた様子は想像をはるかに超えていました。
 その後フセイン大統領が捕まり、処刑されましたが、その流れの中で北朝鮮は、イラクは核を持っていなかったからあのような状況になったと考え、何としても核を保有しなければならないと、必死に核・ミサイル開発を行いました。住民が餓死してもいたしかたないと覚悟しての動きでした。
 核を持ったから米国大統領とも会談ができました。核のない北朝鮮が特定の地域を支配する一つの豪族に過ぎないことを、北朝鮮はよく分かっています。この点を踏まえた上で、被害者奪還の交渉をしなければなりません。
 もう一つは日本国内の問題です。拉致被害者を取り戻せない大きな障害は国内にあったと考えています。北朝鮮との外交交渉は、拉致問題を含めて外務省が担っています。外務省は平壌宣言に固執していますが、拉致被害者を犠牲にしてでも日朝国交正常化を推進することを意味します。
 平壌宣言にのっとれば拉致被害者の救出はないと断言できます。北朝鮮から拉致被害者を帰国させるためには、外交交渉とは切り離し被害者救出の取引きをしなければなりません。拉致被害者は厳しい監視のもとに置かれています。今この時も、被害者の誰が何をしているか、北朝鮮はすべて把握しています。
 北朝鮮にとって拉致被害者は大きな獲得物です。自分のものなんです。拉致被害者を取り戻すにはお願いや、いわゆる外交交渉ではなく、強い交渉、取引をすることによってしか被害者の帰国はありません。政府には是非、この取引を進めていただきたいと考えています。可能性がないわけではありません。
 安倍総理の被害者救出についての強い気持ちは先ほどのお話からもよく伝わってきました。そしてありがたいことに、現在菅官房長官が拉致問題を担当されています。政府は拉致被害者の救出を、通常の外交交渉と切り離して、または外交交渉に加えて、北朝鮮との取引で進めていただきたいと考えます。
 現在の政府の体制であれば、取り戻せると考えています。皆で力を合わせていきましょう。ご清聴ありがとうございました(拍手)。
櫻井 先ほど話されたように、北朝鮮との交渉はなかなか大変なものです。尋常の手段では取り戻せない。だからこそ日本国民の一致団結が必要だということでもあります。
 次に主催者の挨拶として、北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会会長で神奈川県知事の黒岩祐治さんにお願い致します(拍手)。



  
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