全拉致被害者の即時一括帰国を実現せよ!国民大集会報告
◆国内で特定失踪者に対する壁を感じる
竹下珠路(古川了子さん姉、特定失踪者家族会事務局長)
この場で突然振られて困った竹下です。まず、今日参加している特定失踪者家族の紹介を失踪年代順にさせていただきます。(拍手、以下略)
昭和36年に失踪した齋藤良司さんの弟、齊藤正治さん
昭和43年、早坂勝男さんの兄、早坂勇治さん、弟、早坂胞吉さん
昭和44年、今井裕さんの兄、今井英輝さん
昭和47年、生島孝子さんの姉、生島馨子さん
昭和49年、荒谷敏生さんの妹、矢島文恵さん
昭和49年、大澤孝司さんの兄、大澤昭一さん
昭和51年、藤田進さんの弟、藤田隆司さん
昭和54年に山形県から失踪した方の妹さん、非公開です
昭和60年、秋田美輪さんの姉、吉見美保さん
昭和62年、佐々木正和さんの姉、佐々木美智子さん
昭和62年、沈静玉さんのお母さんに代わり支援してくださる福岡紀子さん
平成3年、大政由美さんの母、大政悦子さん
平成3年、佐々木悦子さんの母、佐々木アイ子さん
平成7年、植村留美さんの父、植村照光さん、母植村光子さん
平成10年、中村三奈子さんの母、中村クニさん
私は、昭和48年に失踪した古川了子の姉、竹下珠路です(拍手)。
会長に代わり、一言ご挨拶をさせていただきます。
ご承知のように、この1年間で金正恩は文在寅氏に始まり、習近平氏、トランプ氏、せんだってはプーチン氏に会いました。これだけ動き回っているということは、北が今までになく追い込まれているからだと、素人ながら思います。
そういう中、今こそ日本が主導して拉致問題を解決し、北朝鮮の色々な問題を解決する時だと思っています。
私たち特定失踪者の家族としては、昨年11月に韓国に行き、北朝鮮に関して色々な勉強をしてきました。そして北朝鮮の地で人が歩いているのを見ながら、家族が訴える言葉をラジオ放送に収録しました。
お父さん、お母さん、私はここまで来ています。一日も早く帰ってきてほしい。帰ってこられるように私たちも頑張るから、お父さん、お母さんももう少し頑張ってください、等色々な言葉が飛びました。
特定失踪者の家族は、その思いは一人ずつ違います。被害者を取り戻したいという心は認定家族会の方々と同じです。しかし、家族の色々な状況の中で、まず日本国内で一つの壁があると感じています。
一人ひとりの家族の思いを直接、総理大臣に聞いていただきたいと思っても、聞いていただけるチャンスがありません。先日のニューヨークのシンポジウムには、特定失踪者家族会から秋田美和さんのお姉さん(吉見美保さん)に出席していただき、スピーチをさせていただきましたが、マスコミの皆さんどうぞ、特定失踪者を切らないでください。
また日本政府は883人と言っていますが、それ以外にもいるかもしれません。多くの特定失踪者は北朝鮮での目撃証言があったり、写真が出てきたりしています。そういう方々が多くいるのに、なぜか日本国内で壁があることが私は不思議でなりません。国会議員の皆さんも家族会と一緒だと言ってくださったらどうですか。その壁を感じないわけにはいきません。
特定失踪者家族はこの1年でも何人もが旅立っていきました。その度に私は弔電を打ちながら、悔しくて悔しくて苦しい気持ちでした。
特定失踪者家族会と特定失踪者問題調査会で、1週間後ではありますが、来週の5月24日に、日比谷公園から国会議事堂に向けてデモ行進をさせていただきます。10時半から霞門の近くから出発します。
それぞれの家族の写真を持って行進したいのですが、人が足りません。ここにお集まりの皆さんでお時間の都合がつく方は写真を持つお手伝いをしていただきたいのです。まだ人が集まっていませんので、ご協力をお願いいたします。
そして、ここにいる皆さんがこういうことをしなくていいように、最後の力を振り絞って応援していただきたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうございました(拍手)。
櫻井 日本国内に壁を感じるという意味のお言葉は、本当に私たちが考えなければいけないと思います。この会場にいらっしゃる方々、そして私たちが壁を作っているつもりはないのですが、ご当人の皆様方がそう感じるということについて深く思いを致したいと思います。
次に、特定失踪者問題調査会代表の荒木和博さんにお願い致します(拍手)。