訪米報告と米大統領面会報告、最新情勢報告-東京連続集会106
◆繰り返し訴え続けることが政治のうねりを作る
西岡
これくらいトランプ大統領が積極的にこの問題に取組んでくださったのは、大きく言うと2つの理由があると思います。1つ目の理由は、我々は2001年から繰り返し訪米をしてきたのですが、その結果理解者がワシントンにかなり増えているという手ごたえを強く感じていることです。
2003年、小泉訪朝の後に大デリゲーションで訪米し、議員の方々もたくさん来て、家族会も5、6人か、もっといたかもしれませんが、横田ご夫妻もお元気で行った時、米上院の院内総務に会いました。
上院議長はアメリカでは副大統領が議長になります。上院議長は議員ではないんです。なので院内総務が実はトップで、共和党と民主党の両方に会えたのですが、実はビーガン北朝鮮問題特別代表は、共和党の院内総務の補佐官をしていました。
なので、横田拓也さんと会った時、「私はあなたのご両親に会ったことがあるんですよ」と言ってくださったわけですね。
横田 初めて来日された時、耕一郎君と私がビーガンさんと日本の大使と政府のビルの中で会った時ですが、先方からその話をしてくださって、「15年前に私はフリスト院内総務の補佐官をやっていて、あなたたちのお父さん、お母さんがやっていた活動は無駄ではないんだ」と言ってくれたわけです。
やはり、先ほどの話につなげると、一つひとつの活動の効果は見えないんですが、10年、15年経つと、心と心がつながって、こうした大きな政治のうねりをつくっていくんだなと思うので、今回の訪米も強行日程だったのですが、私たちの言葉の力や気持ちの強さを伝えて、政治につなげていくのが民主主義の原点だと思いますが、絶対に許さない、人権問題を解決しなければならないと言い続けることが大事だと思います。
今回トランプ大統領と会った時には、「言葉を武器にして戦う」ということを言いました。「絶対にあきらめてはいけない」と言ってくれましたから、あきらめずに、姉を初めとする全被害者を取り返すまでこの活動をやめません。絶対頑張りたいと思います。