救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

訪米報告と米大統領面会報告、最新情勢報告-東京連続集会106



◆北朝鮮は小さなディールには応じなかった

西岡力(救う会会長)
 では、今はどうなのか。今また核問題が登場しています。北朝鮮は6回核実験をしましたが、その内3回は2016年、17年にやりました。また40発も弾道ミサイルを撃ちました。だからアメリカは、「軍事攻撃も含むすべての手段をテーブルに置いて核開発を止めさせる」と言った。空母が3隻来たり、B1Bという戦略爆撃機が20機来たりして軍事的圧力が高まった。
 その時安倍総理が何をしたのか。拉致問題解決には、我々は実は2つの道筋を考えていたんです。もちろん話し合いによる解決という道筋ですが、1つ目は、核問題とは別に拉致を先に動かすこと。その場合に使えるカードは日本の独自制裁です。国際制裁と独自制裁の隙間がある。国際制裁は核を理由にしている。独自制裁は拉致を理由にしている。
 2つの隙間は拉致被害者が帰ってくるなら使える。人道支援もできる。マツタケを輸入することもできる。あるいはストックホルム合意で書かれた、終戦直後に亡くなった人たちの遺骨を日本に収集する。その場合に保管料を払う。そういう名目でまとまったお金を北朝鮮に出すことができる。そういう小さなディール(取引き)です。


  
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