訪米報告と米大統領面会報告、最新情勢報告-東京連続集会106
◆北朝鮮はビッグディールで話し合いに出てきた
西岡力(救う会会長)
2つ目は、核と一緒にすべてのことを全部解決する。そして平壌宣言に基づいて国交正常化して、100億ドルという大きなお金が動くというディール。
できれば国際社会の様々な要素が関わるようなビッグディールではなくて、拉致を先行させたいと思っていたわけです。数年前から「人道支援には反対しない」ということを運動方針に書いていましたが、北朝鮮はそれには乗ってこなかった。
日本は小さなディールはすることができますが、ビッグディールに当たる、国交正常化して、大規模な経済支援をするという場合には、核問題が解決しなければできない。
100億ドルという大きなお金を動かす時に、田中均さんがやったみたいに、韓国が全然動いてなく、核開発が続いている時に経済支援をすると、核開発に代わってしまう。アメリカはそれを許さないでしょう。日本にとっても安全保障上の重大な問題になります。
だから核・ミサイル、拉致問題が解決した後、平壌宣言に基づいて国交正常化して、経済協力という形で北朝鮮に支援をするという枠組みができているわけです。総理も繰り返しそう言っています。
逆に、2002年型で日朝だけ先にやることはできない。それはアメリカが許さないことは総理もよく分かっているし、そのアメリカは拉致問題を重視してくれる人たちだということも、政権中枢にいたから分かるわけです。