救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

訪米報告と米大統領面会報告、最新情勢報告-東京連続集会106



◆第3回米朝会談が行われる方の確率が高い

西岡力(救う会会長)
 私は第3回米朝会談が行われる方の確率が高いと思っています。日朝はその後になるのではないかと思っていたんですが、安倍総理は「無条件」と言っているけど、本当に日本は金を出す気があるのか、我々を騙そうとしているのか試してみようと思えば、1回、日朝を先にやるかもしれない。
 あるいは日米が一枚岩であることを何とか崩そうと考えれば、拉致被害者の内、何人かは生きてますよというカードを出して、総理が来ればその何人かだけについて情報をだしますよ、その代り経済制裁の一部を緩めなさい、と言うかもしれない。
 核は動かないのに経済制裁を緩ませる。今回アメリカのあるシンクタンクの人が言っていましたが、日本が拉致問題で北朝鮮と取引するのは否定しないが、その結果制裁が緩んで、韓国がそれを使って大規模な支援をすることは防がなければならない、慎重にやってほしい、と。
 そういうことを北朝鮮は狙ってくるんです。だからこそ、「全拉致被害者の即時一括帰国」という要求条件を絶対に降ろさない。被害者がいたら犯罪なんだから返しなさいと。それはもらうけれども、見返りは出しませんよ、と。国交正常化して経済協力はするが、制裁を緩めるのは核と拉致が解決した時です。
 但し、会うことについては無条件です。こちらの取引きの条件を話し合いましょう。家族も秘密を暴露しないと言っている。本当に全員を返すのだったら不利になることをしないと保証するということを、トップに伝えなければならない。
 そういうことができるような機会が生まれるのか。日本から金を取るのであれば、トランプともう一回やらなければならないとなるのか。
 一番悪いシナリオは、来年11月のアメリカの大統領選挙まで待とうと。トランプはだめだとバイデンさんなどになったら、もう一度当たりが緩むのではないか、と。そこまで自力更生で穴熊のようにたてこもって待とうという判断をするかもしれない。
 39号室資金が枯渇している苦しさと、来年の11月まで待てるかということの関係については我々はよく分からないのですが。そしてトランプ大統領が再選される可能性もかなりありますから、待って失敗することもあり得るわけです。


  
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