救う会全国協議会

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北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会

平沢氏、山崎氏の訪中に関する「救う会」の見解(2004/04/04)
★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2004.04.04-2)


■平沢氏、山崎氏の訪中に関する「救う会」の見解

「救う会」全国協議会は、本日、平成16年4月4日、全国幹事会を開催し、平沢
氏、山崎氏の訪中について議論を行い、両氏の北朝鮮外交官との接触は、「拉致問題
解決への努力を妨げるもの」であり、「今後、両氏が同様の行動にでないよう」以下
の「見解」をまとめた。

平沢氏、山崎氏の訪中に関する「救う会」の見解

 4月1日から2日にかけて、平沢勝栄拉致議連事務局長と山崎拓前自民党副総裁が
中国大連で北朝鮮外務省関係者と拉致問題で接触した。私たちは、この接触を以下の
理由でたいへん遺憾と思い、今後、両氏が同様の行動にでないように強く要求する。

 第一の理由は、今回の接触は、政府間交渉に一元化すべきという家族会・救う会、
拉致議連の方針に反する行動である。昨年12月の平沢氏らの接触を受けて、家族
会・救う会は政府間交渉に北朝鮮が応じない限り非公式にどのような話をしても論評
の価値はないので、12月26日の声明で、北朝鮮に日本政府との協議に応じるよう
に強く求め、それがないなら経済制裁を求める国民運動を推進すると警告した。拉致
議連も1月20日の声明でこの家族会・救う会の方針を全面的に支持した。平沢氏も
1月の家族会総会で、「今後北朝鮮と接触しない」と約束したし、大連に出発する前
日にも家族会・救う会の役員に「1月以降、非公式ルートでの接触は行っていない
し、今後もしない」と言明した。平沢氏は私たちに嘘をつき、拉致議連幹部に事前に
相談せずに、家族会・救う会、議連の方針に反する行動を取った。

 北朝鮮側は今回も日本外務省は信頼できないという暴言を吐いたようだが、日本国
の政治家であるなら、平沢、山崎両氏は「テロ国家北朝鮮の外交官であるあなた方よ
り、わが国外務省を信じる」となぜ言わなかったのか。日本国内が、拉致被害者とそ
の家族全員を奪還するまで絶対に妥協をしない、北朝鮮がそれに応じないなら経済制
裁で圧力をかけるという姿勢で一枚岩であってはじめて、北朝鮮側は譲歩してくる。
こちらが割れているという間違った言動をとってはならない。

 第二の理由は、平沢氏と山崎氏は拉致問題の完全解決を目標にしていないのではな
いかという、強い疑問があることだ。平沢氏は、昨年12月の北京接触以降、北朝鮮
側の謀略情報を日本のメディアで話し続け、批判を受けた。特に、3月はじめ新聞社
記者らの前で「松木さん達は処刑された可能性も否定できない」という暴言を吐い
た。この点について私たちは平沢氏本人から発言は事実だと確認を取っている。この
間、被害者家族はどのような思いで運動を続けてきたのかを考えるなら、このような
暴言は許し難い。平沢氏はこの発言に具体的根拠はなく、ただの推測だと言ったが、
なぜ、具体的人名を出して「処刑」などという重大な事実関係を安易に口にするの
か。その神経が理解できない。その上、現在まで、平沢氏は松木さん家族に謝罪して
いない。

 山崎氏は95年日本政府が北朝鮮にコメ50万トンを支援したときに窓口として加
藤紘一氏らとともに積極的に動いた経歴を持つ。すでに日本警察は拉致事件について
明確な判断を国会答弁などでしていたにもかかわらず、そのコメ支援において山崎氏
らは拉致問題に一切言及することがなかった。また、代議士時代山崎氏は拉致議連で
活動したこともない。拉致救出運動に無関心で、北朝鮮へのコメ支援に積極的だった
のが山崎氏だ。

 このような2人が、小泉首相との個人的関係を正面に立てて、政府の頭越しに秘密
裏に北朝鮮と話し合うことは、あやまりである。2人の目的が、拉致問題完全解決で
なく、拉致問題を政治利用することではないかという強い疑いを持たざるをえない。

 ここで改めて、救う会の拉致問題に対する基本的考え方を述べておく。帰国した5
人の家族8人を見返りなしで取り戻し、一方的に死亡・未入国とされた10人につい
て正しい消息を掴み本人と家族全員の帰国を実現し、特定失踪者調査会が約100人
程度と想定している未認定拉致被害者と家族全員を取り戻すことを目標とし、併行し
て韓国人拉致被害者救出、北朝鮮人民解放のためにも、全力を尽くすことである。そ
のために、金正日テロ政権に対して圧力を強くかけていく以外にない、と考えてい
る。私たちは本日、全国幹事会を開催して、4月30日に東京で家族会、議連、地方
議連と共催で、第六回国民大集会と国民大行進を行うことを決めた。そこでは、日本
政府に「期限を切って制裁実施を通告する」ことを強く求める。

 今回の平沢、山崎氏の動きは、以上のような拉致問題解決への努力を妨げるもので
ある。今後、両氏が同様の行動にでないように強く要求する。
 
       平成16年4月4日 
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会会長 佐藤勝巳



(参考資料)
以下は3月31日昼、平沢勝栄議員が、家族会増元照明事務局次長、佐藤勝巳救う会
会長、西岡力救う会常任副会長に対し、「週刊新潮が報じた講演内容は事実と違う。
自分が○○新聞社で講演した内容だ」と言って見せたものだ。講演当日、平沢氏が
テープを録っていて、それを○○新聞が原稿にした記録といった。その紙はもらえな
かったので、その一部をその場でメモしたものである。

「これはオフレコだから言うが、あくまでも仮定の話だが、私たちが間違いなく生存
していると思われる松木さん達を出せないとすれば、処刑された可能性も否定できな
い。北朝鮮では処刑された場合にはお墓がないからだ。北朝鮮はお墓を大事にする儒
教の国だが、処刑した人にはお墓がないから、お骨を捜せと言ったってあるはずがな
い。だから、先ほど言ったように、お骨が山のようにあるから、日本から鑑定人を派
遣して捜してくれということになる」





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